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世界ラリー選手権(WRC)

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WRC2015第6戦、イタリア・サルデニア。DAY3に入ると王者の底力が他を圧倒し、ついにトップの座を奪いました。多くのドライバーが難易度の高いコースに苦しみ、パンクやクルマのダメージを抱える中、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ選手だけはミスもマシントラブルも起こさすに、安定したハイペースで最後まで駆け抜けました。

昨夜まで首位だったヒュンダイのハイデン・パドン選手も、途中まではオジェ選手のプレッシャーを跳ね除け素晴らしい走りを披露してくれましたが、SS17でついにスピン、2位に後退してしまいます。その後もギアボックスを損傷という致命的なダメージを負いましたが、なんとか順位をキープしながらDAY3の最終ステージまで完走し、最終日に繋げることができました。以下パドン選手のインタビューより引用です。

「もう全てが終わったと思ったよ。第4戦のアルゼンチンでもギアボックスに同じ問題が発生して、その時はそれで僕たちのラリーは終わってしまったからね。だけどコ・ドライバー(ジョン・ケナード選手。助手席に座ってコースのナビゲートをする役割の人)と話し合って、オイルを継ぎ足して緩んでいる部品をストラップで動かない様に固定したんだ。正直うまくいくとは思ってなかったから、後は祈るしかなかったよ」

原文はこちらです:Paddon: ‘I thought it was all over’

パドン選手のマシンは無事サービスパークと呼ばれる修理場所まで辿り着き、最終日に備えてメカニックが復旧作業をしてくれています。最終日の走行距離は短いので、あともう少しだけクルマが耐えてくれることを祈ります。

 

3位以降は各車トラブルに遭ってしまったおかげでトップからは3分以上も離されてしまいましたが、3位はシトロエンのマッズ・オストベルグ選手、4位はヒュンダイのティエリー・ヌービル選手、そして5位はフォードのエルフィン・エバンス選手と、堅実に走る選手が名を連ねています。

調子良すぎて心配だったフォルクスワーゲンのヤリマティ・ラトバラ選手は、残念なことに予想が当たってトップから約8分遅れの7位に後退してしまいました。パンクが続いたり、ジャンプ時の着地でサスペンションを痛めてしまったりと、運もあるんでしょうがちょっと勿体無いような感じがします。せめてリタイヤにはならないように、最後までフィニッシュしてもらいたいです。

最終日のDAY4は6月14日(日) 8時16分(日本時間では15時16分)スタートです。

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア SS9-15

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア SS16-18

世界ラリー選手権(WRC)

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12日から本格的な戦いが始まったWRC 2015 第6戦 イタリア・サルデニア。競技は今回23のSS(スペシャルステージ)と呼ばれるコースを走り、全てのタイムの合計で競い合います。

DAY2ではSS2からSS10まで。どの選手も滑りやすい路面を慎重に走り出しました。しかし、このところ好調だったシトロエンのクリス・ミーク選手がSS2で、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセン選手がSS4でリタイアとなり、DAY2のラストステージではヒュンダイのダニ・ソルド選手も左リアタイヤを破損してリタイヤ。自身の復調の兆しに喜んでいたフォードのロバート・クビサ選手もSS3で路上の穴にはまってクルマを壊してしまい、走ることができなくなってしまいました。

Friday in Sardinia: the casualty list

 

ここで勢いよくトップに立ったのは、ヒュンダイの若手、ハイデン・パドン選手。ここまで2度入賞したことがありましたが、突然の飛躍に驚きです。その後続からはセバスチャン・オジェ選手とヤリマティ・ラトバラ選手のフォルクスワーゲンデュオが追いかけます。

Paddon on top in Italy

 

調子がいいと逆に心配になってしまうヤリマティ・ラトバラさんですが、一時はトップに迫るもタイヤをパンクさせてしまい、3位に後退してしまいました。幸運にもまだトップからはそれほどタイム差が離れていないので、最後まで頑張って欲しいです。

DAY3は6月13日(土)6時57分(日本時間では13時57分)スタートです。

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア SS1-5

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア SS6-8

世界ラリー選手権(WRC)

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イタリア・サルデニア島で開催されたWRC 2015 第6戦イタリア・サルデニア。最初はセレモニアルスタートと呼ばれる、市街地を使った1ステージのみを走行しました。2台同時にスタートしての競争となり、途中ジャンプ台なども設置されていて非常に迫力のあるステージだったようです。

ここでトップに立ったのはチェコ出身のマーティン・プロコップ選手でした。フォードのニューマシンはかなり性能がいいのかもしれませんね。2番手はフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセン選手、3番手がヒュンダイのティエリー・ヌービル選手となっています。

優勝候補のセバスチャン・オジェ選手はチームメイトのヤリマティ・ラトバラ選手と同タイムで6番手になりました。多分タイヤを長持ちさせるために序盤は無理をしない作戦なんだと思います。

事前に行われたシェイクダウン走行ではトップだったシトロエンのダニ・ソルド選手は、2番手のタイムを出しましたがスタート時にフライングしてしまってペナルティを受けることになってしまいました。

現在の順位はこちらです

 

トップ10はまだ5秒以内の接戦ですし、本格的なラリーは今日からなのでまだ誰が優勝するのかはわかりません。滑るりやすい路面に地中海の暑さ、そして長い距離と過酷な条件が揃うDAY2は6月12日(金)8時20分(日本時間では15時20分)スタートです。

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア シェイクダウン走行

 

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WRC 2015 第6戦 イタリア開幕

イタリアにあるサルデニア島(英語の発音ではこんな感じでした)で開催される、WRC 第6戦イタリア。 前戦のポルトガルに続き路面がとても滑りやすく、今シーズンこれまでで一番の走行距離という条件もあって、最もタフなレースだと答えるドライバーもチラホラいます。

去年から走行コースの4分の3以上が変更され、コースの慣れという意味ではどのドライバーも互角の条件になります。 また、タイヤの消耗も激しいと予想されているので、タイヤの負担やペース配分も勝利の重要な要因になり、混戦も予想されます。

去年はセバスチャン・オジェ選手だけがミスもトラブルもなく圧勝でしたが、今年も引き続き彼が優勝候補です。ポルトガルで今季初優勝となったチームメイトのヤリマティ・ラトバラ選手も勢いに乗れば速いですし、今シーズン安定しているアンドレアス・ミケルセン選手もそろそろ初優勝が欲しいところ。前戦表彰台を独占したフォルクスワーゲンチームの3人にどうしても注目が集まります。

しかし、マシンをアップデートしたシトロエンやフォードも大きくタイム差を付けられないようにすればチャンスはあるはず。あとはフォードの支援を受けて自分のチームを建て直し中のロバート・クビサさんも復調気味です。元F1ドライバーの速さは全然失われていないので、ミスなく走ってくれれば結果は付いてきますから焦らず最後まで走りきって欲しいなと思います。

ラリーイタリア・サルデニアは6月11日(日本時間6月12日の午前2時半)スタートです。

 

WRC 2015 イタリア・サルデニア プレビュー

世界ラリー選手権(WRC)

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英語の勉強をしようと自分にちょうどいい長さのニュースソースを探していたら、偶然見つけてしまったWRC.com。その記事から最近のニュースをピックアップしてご紹介します。

かなりザックリな意訳と個人的な感想で書いてます。各タイトルをクリックすると原文の記事が読めます。

 

ニュースサマリー

タイヤ長持ち作戦実施中です(クリス・ミーク選手:シトロエン)

先月行われたWRC第5戦ラリー・ポルトガルで4位入賞を果たしたシトロエンチームのクリス・ミークさんですが、その良い結果とは裏腹に1-2-3フィニッシュと表彰台を独占したフォルクスワーゲンチームとの差を大きく感じているようです。

「序盤はとてもいい感じだったんだ。トップから6秒以内に付けていたからね。だけど土曜の午後には付いていけなくなってしまったよ。フォルクスワーゲン勢の方がタイヤが長持ちするのが大きな違いだね」

ラリーはジャリジャリの道を走り抜けたりとタイヤの磨耗が激しいレースで、タイヤの負担が大きいと速いタイムで走るのが困難になります。前戦ではその差がハッキリと結果に現れることになりました。そこで、タイヤの磨耗を減らすための方法を探そうとチーム一丸で取り組んでいるとのことです。

「僕のドライビングスタイルにもクルマの方にも改善点はあって、フォルクスワーゲンチームのドライバーのようにはいかないね。特に(セバスチャン)オジェはいとも簡単にやってのけるんだ。タイヤマネジメントの面ではローブ(セバスチャン・ローブ選手のこと。2012年までWRCで9連覇した伝説の人です)よりも上だよ」

簡単には修正できないようですが、課題は明らかになったのはいいことです。次戦ラリーイタリアで少しでもいい結果に結びつくと良いですね。

 

日本人ドライバー2名がラリーポーランドに参戦!(トヨタ)

2017年からトヨタがWRC再参戦予定ですが、それに先駆け日本人ドライバー2名がWRCに参戦することが決定しました。トヨタは1999年にWRCから撤退、スバルも2008年に撤退して日本人が活躍する機会がすっかり無くなってしまっていましたが、ようやく再スタートの鼓動が聞こえるようになってきました。

トヨタの若手ドライバー育成プログラムで選ばれたのは新井大輝さんと勝田貴元さん。共にラリードライバーの父を持つサラブレッドということで将来にも期待がかかります。それに、お師匠さんは1999年までWRC4連覇のトミ・マキネンさん。三菱のレジェンドドライバーが再び日本のために一肌脱いでくれました。

※どうやらラリーフィンランド(7/30〜)から参戦のようです

 

準備万端だよ(ヒュンダイ)

ここ数戦、あまり調子の良くないヒュンダイチームですが、次戦イタリアに向けてテストを重ねており、チーム全体のモチベーションも上がってきた様子です。チームのボス、マイケル・ナンダンもちょっと強気です。

「全員でラリーイタリアのためにたくさんの準備を重ねているんだ。前戦のポルトガルではダニ(ダニ・ソルド選手)とハイデン(ハイデン・パドン選手)がトップ8に入ったし、モチベーションはずっと高まってきているよ」

「デビューイヤーの去年はここで多くを学んだよ。最初のステージでは1-2フィニッシュだったし、その時以上に進化していることをアピールしたいね。今年はここまで9回のステージ最速タイムを記録していて、それは他のチームと勝負するための励みになっているよ」

クラッシュが続いたりと特に最近ツイてないエースドライバーのティエリー・ヌービルさんについてもまだまだ信頼は厚いようです。

「彼は特に念入りに取り組んでいるね。彼はベストを尽くすだろう。そして早くいいリズムを取り戻してもらいたいね」

とはいえ去年のヌービルさん、序盤は良かったものの途中でクルマを壊して大きくタイムロスしてしまいました。相性が良いとはいえないこの場所でいい結果を出せれば復調の兆しをつかめるかな?

 

最後に

WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニアは6/11(木)19:30より開催されます(日本時間で6/12(金)2:30からです)。