【特別企画】絵画(にまつわる)映画ベスト3

art
Photo by Marko Blazevic from Pexel

4月16日に、お友達のチェ・ブンブンさんがトークイベント《あなたの知らないゴッホ映画の世界》を開催します。それに合わせて画家映画ベスト10を作成しよう!と思ったのですが、画家の映画なんて全然観てませんでした。音楽家や写真家は結構思いつくのに。

そこで記憶をこねくり回し、絵画にまつわる映画を3本セレクトしてみました。超個人的はチョイスになりますが、良かったらご鑑賞ください。それではどうぞ!

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第3位:名画といえば贋作

モネ・ゲーム
(C)2012 Gambit Pictures Limited

第3位は『モネ・ゲーム』。印象派を代表するフランス人画家クロード・モネの作品『積みわら』その絵画を手に入れようとする側と、騙して大金を手に入れようとする側のドタバタコメディ。絵のことなんてなーんにも知らなくても楽しめます。

モネの『積みわら』とは1890年の夏から翌年の春にかけて描かれた25点の絵画シリーズのことを指し、日本では東京の国立西洋美術館や岡山県の大原美術館が所蔵しています。

絵の価値とはなんなのか、絵をなぜ手に入れようとするのか観ているうちにとっても複雑な気持ちになっていきます。芸術として生まれた絵画が、それこそゲームのように扱われているのをもしモネ本人が知ったら喜んではくれないんじゃないかな。まぁその辺のバカバカしさを含めて笑い飛ばしてくれるような作品なので難しいテーマが嫌いな人でもオッケーです。

コリン・ファース、キャメロン・ディアスの豪華主演にも満足できますし、この映画を観るまでアラン・リックマンさんはスネイプ先生役しか知らなかったので、まさかのけしからんセクシーショットとかでかなりの衝撃を受けました。

第2位:美術の価値とはなんぞや

鑑定士と顔のない依頼人
(C)2012 Paco Cinematografica srl.

第2位は『鑑定士と顔のない依頼人』です。優秀だけど人間嫌いな美術定士のおじいじゃんが、顔を見せない謎の女性に心を奪われていくというミステリアスなストーリー。

鑑賞中は全くわかりませんでしたが、おじいちゃんのコレクションの中にはルノワールやゴヤなどが描いた超有名な作品がウジャウジャと並んでいます。2次元の女性(肖像画)に囲まえて満足そうなおじいじゃんだったのに、なぜか苦手な3次元の女性に惹かれていく。巧妙に、そして何重にも仕掛けらたトリックが彼を変えていく。

「どんな贋作にも真実が潜む」

彼が自信ありげに放った言葉が彼を追い込んでいく。数々登場する絵画を楽しみつつ、極上のミステリーを味わえる作品です。意外におじいちゃんが可愛いのが余計に切ないんですが。

原題の『 La migliore offerta』は日本語に訳すと『最高のオファー』となります。タイトルに込められた意味はいったい何なのでしょうか。衝撃的な結末と共に味わってみましょう。

第1位:英国の伝統が共演

007 スカイフォール
skyfall (C) 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

第1位に輝いたのはダニエル・クレイグ主演、ご存知007シリーズ『007 スカイフォール』です。絵画関係ないだろ!って思いますよね。でも個人的に絵画の印象が強く残っているんです。

この作品が公開される直前に偶然にもロンドンに行っており、ナショナル・ギャラリーにも足を運びました。実際に歩いた場所が映画に登場するだけでも感慨深いものがあるのですが、さらにはタナーの絵画の前に座るボンドとQ。そこちょうど座ったとこじゃん!と映画を鑑賞中にビックリしました。

200年近い歴史と2,000点を超えるコレクションを持つナショナル・ギャラリーですが、イギリス人アーティストの展示はあまり多くはありません。ボンドが眺めていた絵画を描いたのは貴重なイギリス人画家ジョセフ・マロウド・ウィリアム・ターナー。

彼が生きていた頃はイギリスとナポレオン率いるフランスとが戦いに明け暮れていた時代でした。その名残はナショナル・ギャラリーが建っているトラファルガー広場(トラファルガーの海戦でフランスに勝利したことから名付けられました)や、すぐ近くのウォータールー(これもナポレオンとの決戦地ワーテルローの戦いが由来。現在はイギリスの鉄道拠点)などにも残されています。

そんな時代を見つめていたターナーの作品は、ギャラリー内に並んでいる他のヨーロッパ絵画とは印象が異なり、どこか哀愁が漂っているのです。派手ではないのになぜか目が離せない、なんともイギリスっぽい魅力は多くの人が感じるようで2020年からはイギリス紙幣になるとのことです(ブレグジット問題が少し心配ですが)。

僕と同じ場所から、同じ角度で見ていた1枚の絵画。人年老いたように見える戦艦の姿に、ボンドは自らを重ねていたのでしょうか?それとも重ねていたのは英国の姿だったのでしょうか。

ずっと食わず嫌いしていたジェームズ・ボンドシリーズでしたが、この作品のおかげで好きになりました。生涯ベスト級に大好きな作品です。

おわりに

ということで絵画にまつわる映画を3本セレクトしましたが、まったく画家が絡んでいませんでしたね。映画+画家の組み合わせはイベントの方でしっかり学んできたいと思います。


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