【WRC2018】美しい空撮映像で振り返る、2018年の世界ラリー選手権(後編)

ラリー・オーストラリア    

激動のWRC2018年を空撮映像で振り返るこの企画、前編に続いて後編に入っていきます。一年間を通して見てみると、各イベントの個性が見えてきますね。

それでは前半戦に続いて後半戦のスタートです!

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第8戦 ラリー・フィンランド

かつて1000湖ラリーと呼ばれた、美しい森と大小様々な湖に囲まれたラリー・フィンランド。妖精の国、白夜の国という幻想的なイメージを思い浮かべる人も多いでしょうが、上下左右に波打つコースをフルスロットルで駆け抜けるWRC屈指の超高速ラリー、そしてトヨタチームの本拠地というファンにとっては聖地みたいな場所です。

アクセル全開からの大ジャンプ、そしてクラッシュ。やるこ全部とにかく派手になるこの地でも、ドローンによる迫力ある映像がドラマチックに各シーンを演出してくれています。

優勝したのは地元トヨタのタナク。チームとしては昨年に引き続き2連覇。タナクにとっては今季2勝目となり、後半戦に入りエンジンがかかってきたようです。

【動画】DJI – WRC – Finland 2018

 

第9戦 ラリー・ドイチェランド(ドイツ)

ブドウ畑を区切る細道、軍事演習場パンツァープラッテ、そして最後は平原の高速ステージと3面の顔を持つラリー・ドイチェランド。狭いコースでの巧みなコントロール技術やマシンの性能をフルに活かす能力など、総合力を試されるイベントでもあります。

ギリギリ車1台分しかない道幅のコースを猛スピードで飛ばすドライバーたちの度胸。そして一瞬でも見誤れば路肩の溝や障害物がいとも簡単にマシンを破壊します。よくこんなところ走れるよな~。

フィンランドに引き続き、タナクが2連勝で今季3勝目を飾りました。オジエとヌービル2人のチャンピオン争いにタナクが宣戦布告!三つ巴の戦いになりました。

【動画】WRC – ADAC Rallye Deutschland 2018: AERIAL SPECIAL

 

第10戦 ラリー・トルコ

8年ぶりにWRCイベントに復活したラリー・トルコ。すぐ近くには美しく輝く海が見え、青く澄んだ空と深い緑が原色のコントラストを作り出す。そんな景色とは裏腹に、荒れに荒れた路面コンディションがドライバーとマシンを苦しめます。

深い砂地に大きな石がゴロゴロと顔を出したり埋まっていたり。うっかり踏めば強い衝撃が下から突き上げる。ザラザラとした路面はタイヤの表面をヤスリのように削り、ただ速く走るだけでなく摩耗具合もコントロールしなくてはなりません。どのマシンも大小何かしらの問題を抱え、最後まで走り抜いた者が勝利する耐久レース。

そんな状況で果敢に攻め続けたタナクがフィンランドからの3連勝、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラが2位に入り、デビュー2年目にして嬉しいワン・ツーフィニッシュを達成しました。

【動画】WRC – Rally Turkey 2018: Aerial Special 🚁

 

第11戦 ラリー・GB(イギリス)

低い気温、当たり前のように降る冷たい雨、そしてぬかるむ足元。なのにファンは毎年儀式のように足を運び口々にこう言います。「だってそれがラリー・GBじゃないか!」と。ウェールズ地方、魔女が眠っていそうな深い森の中を、牽く馬のいない獰猛な馬車がターボエンジンの咆哮を上げながら駆け抜けます。

ドライバーたちの真剣勝負の合間に映し出されるファンたちの笑顔。灰色の世界にそこだけ色がついたようにキラキラして見えます。

3連勝と波に乗るタナクが、勢いそのままに4連勝?といきたいところでしたが、マシントラブルでリタイア。追い込まれた王者オジエが逆襲の4勝目。選手権争いがいよいよ本格化してきました。

【動画】DJI – WRC – Wales 2018

 

第12戦 ラリー・スペイン

イタリアのサルディニア島で繰り広げられた、WRCシーズン唯一のミックス・サーフェス・ラリー。メカニックたちはわずか75分間の間に、異なる路面へのセッティング変更を行わなければならず、ドライバーたちは全く違うグリップとコンディションに対して瞬時にマインドを切り替える必要がある順応力を求められるイベントです。

荒れた大地を駆け抜けるダイナミックなシーンと、スムーズなターマック(舗装路)の峠道。どちらもお気に入りの走行風景を、ヘリのダイナミックな遠景とドローンの超近接映像をミックスしたいいとこ取りの編集で楽しめます。

優勝したのは、スポット参戦のセバスチャン・ローブ!生きる伝説が約5年半ぶりの勝利を飾りまたまた新しい伝説を作りました。これで通算79勝、来年は80勝超えを目指すのでしょう。

【動画】WRC – RallyRACC 2018: AERIAL SPECIAL

 

最終戦 ラリー・オーストラリア

2018年シーズンのフィナーレを飾るのはラリー・オーストラリア。広大な大地の中を駆ける、駆ける、駆ける!3人のチャンピオン争いもいよいよここで決着です。

ラリーの醍醐味でもある、大自然と戦う姿。ただそこにある道を、誰よりも速く駆け抜けたいと願う気持ち。チーム全員の魂を乗せ、機械の咆哮を上げて突き進む約1.2トンの車両が、まるで野生の猛獣に見えるのは気のせいでしょうか。

ファイナルラウンドまでもつれ込んだ選手権の行方。最後まで諦めず果敢に攻めた首位のタナクが痛恨のミスでリタイア。ヌービルも同じくマシンにダメージを負ってリタイアし、もはや戦う者がいなくなったオジエが5位フィニッシュでチャンピオン6連覇。ついに激しい戦いに幕が降ろされました。

最終戦で勝利を掴んだのはラトバラ。チームのために身も心も捧げた1年間、思うように戦えないときも諦めず常に前を向き続けた彼が手にした今季初勝利。それは同時にトヨタにとって大切なマニファクチャラーズ・タイトル獲得の瞬間でもありました。

終わりよければ全て良し!来年はラトバラさんにもっともっと活躍してもらいたいです。

【動画】WRC – Rally Australia 2018: Aerial Special

 

おわりに

一年を振り返ったと思ったら、すぐに2019年シーズンがやってきます。WRCファーストラウンドは2019年1月24日開催ともう目前!開催数も増えて観戦する方も忙しくなりますね! それでは、また来年お会いしましょう~。

 

画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing

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