初めてのナイトレース、シンガポールGP観戦でした。すごく淡々としているようだけど、ドライバーからするとすっごくストレスが溜まるレースだろうな。抜こうとする方も抜かれる方もしんどい。
抜けないどころか戦えない
宝石を散りばめたようなカラフルな街の夜景の中に、ひときわ輝くサーキットコースが浮かびあがる。どうやら大量の照明設備のおかげで昼間と変わらない明るさらしいけど、やっぱり明るい時間帯とは違って夜が持つ独特の熱気が伝わってくる。
マリーナベイ・ストリート・サーキットは市街地コース。高いウォールに囲まれて、ただでさえ狭い道幅はより狭く感じる。そのうえストレートも短いのでコーナーを立ち上がったマシンは前のマシンに並ぶ前に次のコーナーがやってくる。なるほど、ここはモナコGPと似たタイプなのですね。すると戦略のカギはタイヤ交換だろうか。タイミングは1回か2回か。チームの采配が試されることになりそうだと適当に解説してみる。
予選では魔法のような1ラップでポールポジションを奪ったルイス・ハミルトン(メルセデス)が、セーフティーカーが入った後のリスタートでも落ち着いて首位を守りレースをリード。
後ろのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のほうが苦しそうで、先にピットに向かったのもフェラーリでした。タイヤはウルトラソフト。でもここからプッシュして首位を狙うにはハミルトンに余裕がありすぎるので何だか不可解。どうしてこんな戦略を取ったのか理由はわからないけれど、これでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には抜かれるし、タイヤが最後まで保たない!ってベッテルが無線で悲鳴を上げるしで、作戦が完全に裏目に出てしまい早々に優勝を諦めることになってしまいました。
ハミルトンの方は後続の動きを見て余裕を持って作戦を遂行するだけで良くて(もちろんハミルトンの能力とピットインのタイミングも最高だったんだけど)その後も完全にレースを支配。余裕のチェッカーフラッグでした。
DAZNの解説の人も話してたけど、フェラーリのストラテジストが悪いというよりハミルトンの力に抵抗する力を見失ってしまっているんじゃないかなと思います。正攻法では勝てないから奇策で倒そうとするのだけど、隙のない優秀な軍団にはつけいる方法がなくて、むしろ奇策が貧相な作戦になって見事に手のひらの上で踊らされている感じ。
オーバーテイクも難しくてダラダラと見えちゃうけど、チームとしての能力がよく見えるレースでした。上手く立ち回ったレッドブルはベストなタイミングでタイヤ交換を決めベッテルを抑えることに成功。トップ10と違い好きなタイヤでスタートできる11番手から見事7位フィニッシュに届いたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)も流石だし。逆にガスリー(トロロッソ・ホンダ)はチームが彼のタイヤマネジメント能力を頼りすぎて失敗したような。そこまで無理させて新しいタイヤでプッシュしても抜けないんだから、もう少し労ってあげようよ。
でも一番印象に残ったのはフォース・インディアだったかも。セルジオ・ペレスVSエステバン・オコンに始まり、セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)との争い。接触してピットから復帰するとまたシロトキンが前に、ペナルティを受けて復帰するとまたシロトキン……。女性エンジニアが話題になったりもしたしチームの話題は尽きませんね。
おわりに
まだF1観戦を再開したばかりだからドライバーもチームもまだ覚えてないし、タイヤの種類とかわからないことが多いですが、のんびり応援していこうと思います。
次戦ロシアGPは9月30日開催。そしてその次はついに日本GP!いよいよ近づいてきましたー!
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