【F1 2018】第14戦イタリアGP/死闘!モンツァの3秒ルール

2018年9月6日

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日本には、アメ玉を落としても3秒以内だったら食べてもセーフという謎のルール(少しジャリジャリするかもしれないけれど)があります。きっと世界中には似たようなよくわからない決まり事がたくさんあるはず。

F1 第13戦イタリアGP、この地にも3秒ルールが存在していました。しかも知らなくても済むような迷信ではなく、実際に意味がある重要なものだったのです。

フェラーリファンなら、いやF1ファンなら一度は足を運んでみたいサーキット、モンツァ。シーズン屈指の高速サーキットで、今年も最高時速は360kmを超え1周の平均速度は263.588km(予選でライコネンが記録。2004年以来14年ぶりの記録更新)という数字だけでも凄そうな場所。

時速360kmということは風速みたいに秒速何メートルの単位に変換すると100m/sだから、かなりヤバい台風の風を受けているのと同じことになります。他のコースでも空気抵抗を受けて走るマシンの後ろ側の空気が薄くなり後続のマシンは空気抵抗が少なくなるトウ(いわゆるスリップストリーム)が発生しますが、モンツァは特別に強烈でこの影響を受ける時間が3秒もあると言われています。

3秒なんてF1ではとんでもなく遠い距離で、きっと3秒も前を走るマシンなんてちぃ~っちゃく見えるか見えないかくらいのところにいます。なのになぜかトウの影響で加速が速くなるなんてことが起こるんですね。

予選ではガスリーがQ3に食い込む活躍を見せてくれましたが、それを可能にした理由の1つは前のマシンのトウを利用したことにあります。フロントローを独占したフェラーリの2台もうまいタイミングでアタックが開始できました。ライバルの後ろを取ろうとする駆け引きもありましたね。

そのおかげか、予選、本戦ともにトップ集団だけでなく中団グループまで多くの接戦が見られました。特に第1シケイン、第2シケインのあたり。予選ではアロンソとマグヌッセン、本戦ではオープニングラップでのハミルトンとベッテルを始め後方ではまたまたアロンソとガスリーとか。でも強力なトウを利用できるはずの割には完全に前に出るのは難しいようで、コーナー入り口で横に並んで接触、という流れが多いような気がしました。やっぱり究極の空力マシンになってしまった現代のF1ではマシンの横の気流も乱してしまうみたいなのでスパッとオーバーテイクするのは難しいんでしょうかね。

特にライコネンは、せっかく優勝のチャンスだったのにボッタスに前を塞がれてしまっているうちに後方からハミルトンに追いつかれてしまい、激しいタイヤの摩耗のおかげであっさりと首位を明け渡すことに。ボッタスがしっかり仕事をしていたのはわかるのですが、エンジンパワーでアドバンテージがあると言われているフェラーリが前に出られないのは少し首を捻ってしまいました。本当に空力の影響で抜きにくいだけだったらまだ良いのですが。

 

レース開始前の予想とは異なり、結果はメルセデスの勝利。勝ち方を知り尽くしているチームに勝つためには、フェラーリもマシンだけじゃなく組織としての戦略が必要ですね。今はまだ、速いんだけど何かやらかしそう感がすごいし。

そして新生フォース・インディアは予選の結果でちょっと心配していましたが2戦連続ダブル入賞。あっという間にトロ・ロッソを抜き去ってしまいました。もうこれ以上面倒事が起こらないことを祈っています。

 

次戦はヨーロッパから離れてアジア・シンガポールへ。実はまだリアルタイムで観戦したことないので楽しみです。

【動画】2018 F1イタリアGP レースハイライト

 

【動画】2018 F1イタリアGP トップ5モーメント