【WorldRX2018】世界ラリークロス選手権 第7戦カナダ/転換期は訪れたのか

世界ラリークロス選手権第7戦カナダ

世界ラリークロス選手権の第7戦カナダが8月4日から開催されました。なんだろうこの結果とは全く異なる違和感は。それでもやっぱりなんですけど。

世界ラリークロスのルールは以下の記事に書いてありますので事前に読んでおくことをおすすめします。

第7戦カナダ

第7戦は北米大陸へと舞台を移します。カナダの首都オタワから北東約250kmに位置するトロワ・リヴィエール。戦いの場所グランプリ・デ・トロワ・リヴィエールのサーキットは、短いショートストレートを鋭角なコーナーがつなぐテクニカルなサーキット。ウォールに囲まれた狭い区間もあり、わずかなミスが致命的になることも。

オーバーテイクのポイントも少なく。スタートでいかに前に出るかが大きなカギになりそうです。

 

予選~セミファイナル:波乱から抜け出したのは?

Q1、Q2とセバスチャン・ローブ(チーム・プジョー・トタル:プジョー208 WRX)がトップに立つ波乱の展開。ヨハン・クリストファーソン(PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン:ポロR GTI)は前を塞がれ自分の走りができません。

ようやくQ3で自分を取り戻したクリストファーソンは反撃を開始、Q3、Q4をトップタイムで通過しわずか1ポイントの差で予選トップに立ちました。

セミファイナル1にはそのクリストファーソンとチームメイトのペター・ソルベルグ(PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン:ポロR GTI)、マティアス・エクストローム(Team EKS:アウディS1)らに混じり、ティマ・ティマジヤーノ、ニコラス・グロンホルム(GRX・タネコ・チーム:ヒュンダイi20)が登場。あと1歩及びませんでしたが、両ドライバーがセミファイナルまで行けたのは大きいと思います。

セミファイナル2にはローブ、ティミー、そしてケビン・ハンセンのプジョー3台が登場。アンドレアス・バックルド(Team EKS:アウディS1)がサスペンションにダメージを負い、ケビンとロビン・ラーソン(オルスバーグMSE:フォード フィエスタ)らがリタイアとなる波乱のレースを制したのはティミー、そして2番手に食い込んだヤニス・バウマニス選手(Team STARD:フォード フィエスタ)、ローブの3名でした。

【動画】Q1ハイライト

【動画】Q2ハイライト

【動画】Q3ハイライト

【動画】Q4ハイライト

 

決勝:王者の展開

スタートからのストレートは2番手からのティミーがわずかにリード。後ろから追い上げるエクストロームをクリストファーソンと一緒に動いてブロックし敵味方ながら抜群の連携プレイを見せる2人。ターン1でイン側にいたクリストファーソンが先頭に立ちレースを牽引します。

バウマニスもアウト側から首位に並びかけますがコーナー出口で膨らんでしまい前には出られませんでした。逆に6番手の最高位から内側に飛び込んだソルベルグ選手が4番手にジャンプアップ、相変わらずのスタートダッシュの良さを披露します。

最下位にいたローブにも抜かれてしまったバウマニスが1週目にジョーカーラップ。残りの5台は数珠つなぎ状態。ですがティミーがわずかなミスで遅れた隙にクリストファーソンが後続を引き離し2周目に入ります。この周でソルベルグが早めのジョーカーラップへ。コーナーで少し膨らみタイムロス。

3周目にはエクストロームが、4周目にはティミーがジョーカーラップを選択し、どちらもソルベルグの前でコースに復帰。あとはクリストファーソンとローブの動き次第になります。

そして5周目、先に動いたのはクリストファーソン。後を追うようにローブもジョーカーラップに飛び込みます。後続に3秒以上の差を付けていたクリストファーソンは首位でコースに戻ります。ローブは戦略が決まり、エクストロームの鼻先を抑えて1周目6番手から一気に3位にジャンプアップ!これぞ匠の技!

2番手ティミーも首位まで1秒を切るタイムまで迫り、ファイナルラップでは0.7秒まで詰め寄りますが、あとひと息届かずクリストファーソンが優勝、ティミー、ローブのプジョー勢が続きました。エクストロームとソルベルグによる激しい4位争いはエクストロームが最後まで押さえ込み意地を見せました。

【動画】ファイナル(フル動画)

 

感想:転換期は近いのか?

これで今季7戦6勝とほぼ無敵状態のクリストファーソンでしたが、予選、決勝とかなり苦戦しているように見られました。

Q1えはバックルドにいいように追い回され、Q2ではティミーに前を抑えられ全くリズムに乗れていない感じでした。Q3になるとジョーカーラップの戦略を使って混戦を抜け出し、Q4以降は本来の強さを取り戻して優勝を飾ることができたのですが、これまで誰も寄せ付けなかったスタートダッシュの良さが、ライバルたちの進化によってアドバンテージを失いつつあるようです。

Q1からQ3まではスタートで抜け出せず、ファイナルでも一瞬でしたがスタートでティミーに先行を許しました。今季ここまで起こらなかった事態が立て続けに起こりったのです。ついにプジョーはフォルクスワーゲンを上回る加速力を手に入れたのかもしれません。

でも6番手からソルベルグが一気に飛び出したりしてるのでもしかしたらセッティングの問題なのかも?という気もしないでもないですが、次戦もプジョーの動向を注目してみましょう。

 

おわりに

今回もクリストファーソン選手の優勝でしたが、どうやら後半戦は楽に勝たせてはもらえないようです。まぁその方がファンにとっては楽しいのかもしれませんけどね。

第8戦フランスは9月1日開催です。お楽しみに!

 

画像の出典:FIA World Rallycross Championship