【映画感想】2018年上半期映画(超個人的)ベスト10の感想まとめ!

シアター

今年もあっという間に半年が過ぎてしまいましたね。半年前の寒さが恋しいくらい暑い日が続いて脳みそも溶けそうです。

ということで2018年上半期映画ベスト10を並べてみました。観ている作品も偏ってるし評価も偏っていますが、心に残る作品が多くて順位をつけるのにひと苦労しました。

それでは、第10位からどうぞ!

10位:ただの風景すら気持ち悪い

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』

撮影技法については詳しくないので原理はわかりませんが、とにかく全体を通して漂う違和感と気持ち悪さが印象的。一家団欒もパスタ食べる姿も、なぜか幸せそうに思えないし美味しそうに見えない。

意外と笑わせてくるんだけど笑うことすら不安になるし、後半は登場人物が本性をさらけ出して不気味さパワーアップ。鑑賞後も残る異常な不快感。これは夏に公開した方が良かったんじゃないかな?しばらく暑さ忘れそう。

 

9位:報道とは、真実とは一体なんなのか

ラッカは静かに虐殺されている

『ラッカは静かに虐殺されている』

本当はここにデトロイトを入れるつもりだったんですが、本物の恐ろしさが上回りました。どんな悲劇であっても、報道されるからこそ怒ったり悲しんだりできるわけで、報道すらされない真実は存在すら誰にも知られることはありません。

シリアにあるラッカ。そこは長きに渡りイスラム国(IS)に支配された土地でした。メディア戦略に長けたイスラム国はYouTubeなどを利用して自らの行為を正当化し拡大を続けます。しかし、その実情は?

「ラッカは静かに虐殺されている」とはラッカの真実を世界に向けて発信している団体の名称です。イスラム国の怖さ、そして支配されたメディアの恐ろしさを肌で感じました。

 

8位:皆殺しの伝統はついに!

キングスマン ゴールデン・サークル

『キングスマン ゴールデン・サークル』

正直言うと、ん?って部分も多いのですが、やっぱりアガるキングスマンシリーズ。第一作に引き続き派手なアクションが炸裂。真剣に考えるのが馬鹿らしくなるので、もう笑ってしまいましょう。

そこまで殺すのか?ってくらい殺しまくるストーリーからは、いつまでも続編を作る気はないという潔さを感じます。次作で完結らしいので、もうやれるだけやっちゃって!

 

7位:見えない部分にこそ光を当てる

万引き家族

『万引き家族』

日本の社会というレールからこぼれ落ちてしまった人間たちが寄り添うように家族となって生きる姿。生きるために手段を選ばないしたたかさと、それでも失っていない優しさ。決して矛盾するものではないのだけど、彼らの優しさまでも否定するのは社会の側だったりする。

この作品に対するいろんな感想をを読んでいて思ったんだけど、日本人って心の幅がなくなってメタファー的表現が通じなくなっちゃったのかもしれない。

 

6位:言葉が希望を紡いでく

ラジオ・コバニ

『ラジオ・コバニ』

シリア北部にあるコバニの街はイスラム国の占領下にありました。激しい戦闘の末奪還したものの、街は瓦礫と化してしまいました。

大学生が立ち上げたラジオ・コバニから流れるメッセージは、そこに住む人達に希望と生きる力を与えていくのです。昨年は『きみの声をとどけたい』というアニメ作品がありましたが、声の力は世界共通、ううん、宇宙共通の力なんだと思いました。

 

5位:お祭りにもほどがある!

レディ・プレイヤー1

『レディ・プレイヤー1』

科学技術が進歩しても、どうしても明るい将来を描けない人類に、スティーブン・スピルバーグ監督が提示してくれた未来の形。新しい世界では、新しい人生体験を得て人は成長を遂げていく。

全編に散りばめられた小ネタを拾い集めるもよし、映像に酔いしれるもよし、ストーリーを楽しむもよし。楽しみ方がいろいろある作品。そうだね、僕たちの未来もたくさんの楽しみ方と可能性があるんだ。

 

4位:千年を超えて継がれる恋心

ちはやふる

『ちはやふる 結び』

ヒット作の続編というプレッシャーを跳ね除けて、たどり着いた完結の美学。コメディを交えながら、全身全霊でかるたに情熱を捧げる姿を描ききってくれました。アニメの実写化としても、これ以上望みようがないほどに綺麗にまとめてくれて、もう感謝の言葉しか出てきません。

千年も前から伝わる歌のなんと美しいことか。時代は移り変わっても生き続ける人の心に届く言葉は、この先千年の無効にも残り続けてほしいなって思います。

 

3位:日本から世界に感染拡大中?

カメラを止めるな!

『カメラを止めるな!』

ここから先は全部1位でも良いくらいの作品が並びます。新宿と池袋の2館から公開が始まって今も足を運ぶ人が絶えないミラクルムービー。たった一度だけ使える魔法の力を使って、どのジャンルにも収まりきらない唯一無二の作品ができあがりました。

あまりにも奇襲すぎて、日本アカデミー賞のような権威ある協会からは高い評価はもらえないのかもしれないけれど、観た人の満足度ではダントツだと思います。

 

2位:青春は綺麗事ではない

赤色彗星倶楽部

『赤色彗星倶楽部』

五感の全てを刺激する青春映画。『ちはやふる』の三部作も良いんですが、ちょっと綺麗すぎて遠い世界の出来事みたいに思えました。この作品は、もっと自分の記憶に近いところにあって、夏休みの汗の匂いや手触りを感じられるほどに生々しくありました。

荒削りな部分もあるけれど、それすら青春の表現になっている、そう思える映画でした。

 

1位:観る者が心を重ねる映画

かぞくへ

『かぞくへ』

春本雄二郎監督から届いたお手紙、そしてクラウドファンディングページに綴られた想いと熱意。気がつくとこっちまで応援に力が入ってしまっていました。都内での公開初日、満員の劇場内を見たときは映画を観る前に嬉しくて泣きそうになりました。

日常の中の些細な出来事がきっかけになって次々と起こる連鎖反応。どこまでも突き詰めたからこそ感じられる生の感情、息遣い。小さな人間ドラマがこんなにも人の心を揺さぶるなんて。動揺と感動でグチャグチャにかき乱されました。

作品だけではなく、監督や製作に関わった人たちとの出会い含めて、今のところ今年一番の大きな出来事でした。そして今も続くファンの方々のメッセージを読んでいると、この映画を中心とした「かぞく」の中にいるような気がしてきます。

 

終わりに

散々悩んでベスト10を作ったんですが、その割にはきっとやり直しても同じような結果になるんだろうな〜という気もしました。後半戦は洋画の大作も楽しみなのがいくつかあるので、2018年のベスト10は全く異なる作品が並んでいるかもしれません。

また半年間、良い映画に出会えることを楽しみにしています。

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