【映画感想】ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー/シンプルだけどマニアック(ネタバレなし)

ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー

隔年で公開されるスターウォーズエピソードの間隙を突いて、ついに『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』が登場。観賞直後はそれほどでもなかったんですが、異色のスピンオフとしてジワジワと自分の中での評価が上がっていきました。

単に1つの物語としても楽しい

物語は、若かりし頃のハン・ソロ青年の成長を描いています。ミステリアスな女性キーラとの出会いを始め、魅力的なキャラクターたちとの大冒険。ただ単にハンサムは男としてだけではなくヘタレなペテン師っぽい描写もあったりで人間味を感じる作りになっていました。何も予備知識がなくてもサラリと楽しめてしまう分、強いインパクトに欠けていると思う人も多いのかな?

だけど命がけの勝負を続けるうちに徐々にギャンブラーとしての才能が開花されていくところも、これまでのスターウォーズのような戦力のぶつかり合いとはひと味違う面白さがあって、もう少し長い時間をかけて手に汗握る駆け引きを見たかったな~という気持ちになりました。

SFとギャンブルって相性が良いんですかね?『マルドゥック・スクランブル』も楽しかったし。

 

真の主人公はミレニアム・ファルコン号

ハン・ソロと言えばもうひとつ欠かせないのがミレニアム・ファルコン号の存在。ゴッテゴテにチューンされてしまう前のスッキリとした外観が見られるなんて想像もしていませんでした。

今まで設定資料として認識はしていましたが実際に見ると感動が違います。船が持っている能力の限りを尽くして宇宙空間を駆けるシーンもあるし、ずっとファルコン号に憧れていた人には是非観ていただきたいです。なんなら主人公はファルコン号だ!と言い切っても過言ではない!

宇宙船オタクのレイでさえ驚いた、ケッセルランを12パーセクで飛んだというネタはもちろん登場しますし、宇宙最速と呼ばれるその理由もついに明らかになります。そこには悲しい愛の物語があり、ハンはそれを知った上で船を奪っちゃったのか〜って気もしましたが。まぁファルコン号の方もそれを望んでいたかもしれません。

 

本気で楽しむのは大変だ!

ここまで述べたとおり、十分に楽しめる物語ではあるんですが、本気で楽しむには相当の覚悟が必要になります。本作には数々のネタが仕込まれており、ハン・ソロが初めてシリーズに登場する旧三部作(エピソード4〜6)だけでなく新三部作(エピソード1〜3)や、もちろん続三部作(エピソード7〜)も絡んできます。

上記の作品を観ておくだけでも色々とピンと来る場面が多いのですが、スピンオフ作品に関連するネタが使われており『クローン・ウォーズ』『スター・ウォーズ 反乱者たち』などの知識もないと解釈を誤解したりあれ?ってなるシーンもあるので、これまでで一番マニアックなスターウォーズムービーとも言えます。僕も全部は観ていないので、これから追いかけなければ!と思っています。

今までは違い、ディズニー版スターウォーズではこれまでの作品全てを統合した壮大なスターウォーズ・ユニバースを作り上げようとしているんでしょうかね。作品数が増えていろんな矛盾も生まれているので綺麗にしていくつもりなのかな。その先にはきっとエピソード4〜6のリメイクなんかも含まれていて、ジョージ・ルーカス監督が創り上げた伝説そのものの改編が計画されているんじゃないかと予想しています。

なので本作で明らかになった事象が、これから公開されるエピソードで重要な意味を持っているという可能性もあります。例えばあの人が生きているのならそのうち子供ができてもおかしくないわけで、ってことはカイロ・レンと同じ世代かもしれないし、ってことはもしやあの人の出生の秘密に関わりがあるのでは?とかね。今後のスターウォーズ作品は全く油断できません。

 

おわりに

正直あんまり期待していませんでしたが、やっぱりスターウォーズ関連作品は存在だけで嬉しくなってしまうし楽しめちゃいます。スターウォーズ自体がこれまでのイメージからは徐々に離れていっているような気もして少し切なくなることもありますが、パラレルワールドだと思ってどちらも大切にしていこうと思います。

でも1年に1作公開って多すぎやしないかい?

 

(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved