ついに、この日が来てしまいました。11月16日(木)より、世界ラリー選手権の最終戦ラリー・オーストラリアが開催されます。
何もかもを解放してくれる、広大な大地でのグランド・フィナーレ。開催前に、概要と見どころをご紹介します。
概要
舞台はオーストラリア東南部に位置するニューサウスウェールズ州。大都市シドニーから北、オーストラリアの中で最も住みやすい気候と言われるコフスハーバーを拠点に、WRCシーズン最後の戦いが始まります。
路面は硬めのグラベル(未舗装)ロード。ステージはバラエティに富み、木々の並ぶ州道や森林地帯などが美しい景色を流れるように駆け抜けるマシンたちに祝福と試練を与えます。
走行時間が朝夕になればギラギラと眩しい太陽が視界を邪魔する危険な時間帯。地面が乾いていれば立ち上る砂煙でただでさえ見にくくなるのに、大自然は容赦などしてくれません。
余談ですが、この地にはアカデミー賞も受賞した映画俳優ラッセル・クロウさんが所有する牧場と教会という名所もあります。
- 1日目:8ステージ113.42km・リエゾン区間198.38km
- 2日目:8ステージ140.27km・リエゾン区間288.37km
- 最終日:5ステージ64.64km・リエゾン区間142.47km
- トータル:21ステージ318.33km・リエゾン区間629.22km
【動画】プレビュークリップ
【動画】ステージ紹介
見どころ
パッドン選手、地元の近くで復調なるか?
ニュージーランド出身のヘイデン・パッドン選手にとっては、母国からの応援が駆けつけるホームラリーのような場所。昨年も表彰台まであと1歩まで迫り、相性も悪くない場所です。
今季不調が続きましたが、オーストラリアの強い日差しみたいな笑顔を最後に見られるでしょうか?
気になる2位争いの行方は?
年間チャンピオンも決定し、マニファクチャラータイトルの行方にも決着がつきました。気になる順位戦は総合2位のティエリー・ヌービル選手と3位のオット・タナク選手の決定戦。
両者の差は15ポイントと、ヌービル選手は少し余裕が持てるマージンですが、最後まで粘りに粘るタナク選手がどこまで食らいついてくるのか楽しみです。
ラリーGBで優勝したエルフィン・エバンス選手も4位のヤリ‐マティ・ラトバラ選手との差が18ポイントと逆転可能圏内。もう一段、成長の証を見せてくれるでしょうか?ラトバラ選手も、ユホ・ハンニネン選手の分も頑張ってくださいね!
純粋な速さの勝負!
ここから大きな順位変動はないため、多くのドライバーにとっては純粋な気持ちで走れるラリーになります。ここで最後に一旗揚げたいという思いは誰しもが持っているに違いありません。
WRC5連覇を達成したセバスチャン・オジエ選手は手抜きをするような人ではありませんし、後半になりレギュラードライバーとなったアンドレアス・ミケルセン選手もきっと結果を求めて来るでしょう。ベテラン勢のクリス・ミーク選手やダニ・ソルド選手、若手のエサペカ・ラッピ選手、クレイグ・ブリーン選手、ステファン・ルフェーブル選手、全員がただ速さを求めて戦う姿で、今年のラストシーンを華麗に締めくくってもらいたいと思います。
おわりに
新しい時代を迎えたWRCシーズンも、これで一旦長いお休みに入ります。でも最後の最後まで、RedBull TVやWRCのYouTubeチャンネルでぜひ応援お願いします!
【WRC2017】世界ラリー選手権の競技ルールについて簡単に説明します(その1)
【WRC2017】世界ラリー選手権の競技ルールについて簡単に説明します(その2)
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画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing