【ラリークロス】世界ラリークロス選手権(WorldRX)第9戦フランスの感想です

世界ラリークロス選手権第9戦フランス

9月1日から世界ラリークロス選手権(WorldRX)第9戦がフランスで開催されました。

ちょうど旅行の時期と重なってしまい、ようやく決勝まで観ることができましたので、レースの模様と感想を書いていきます。

ルールについては以下の記事で説明していますので、事前に見ておくことをオススメします。

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熱狂の地フランス・ロエアック

フランスの北西ブルターニュ地方に位置するロエアック。毎年7万人を超える観客が訪れ、参戦車両も制限いっぱいの60台と賑やかな週末を迎えます。

そんな彼らが応援するのは、やはり地元フランスの英雄セバスチャン・ローブ選手。総合優勝には少し遠いですが決勝の常連として毎回結果を残し続けているところはさすがにWRC9連覇のレジェンド。地元パワーを受けて優勝できるでしょうか。

戦いの舞台は約1.1kmの稲妻の形をしたサーキット。全体の3分の2がグラベル(未舗装路)で構成され、コンディションの変化が激しいコースです。

BRETAGNE WORLD RX OF FRANCE(FIA World Rallycross Championship)

【動画】ミュージアムもあるんだよ!ロエアックプレビュー

 

予選~セミファイナル:いきなり全開の選手権リーダー!

Q1は選手権リーダーのヨハン・クリストファーソン選手(Team PSRX Volkswagen Sweden:ポロ GTI)がトップタイム。持ち前の速さに全くブレがありません。セバスチャン・ローブ選手(Team Peugeot-Hansen:プジョー 208)も好調で、恒例となったマティアス・エクストローム選手(Team EKS:アウディS1)とのクリーンバトルをさっそくお披露目。Q2ではローブ選手、Q3ではエクストローム選手がトップタイムを奪取しました。

Q4首位はクリストファーソン選手が獲り、予選をトップ通過。地元ローブ選手が続きます。ペター・ソルベルグ選手(Team PSRX Volkswagen Sweden:ポロ GTI)はファステストラップはないけれど安定した走りで5位通過。Q2では3番手に浮上したケン・ブロック選手(Team Hoonigan Racing Division:フォード フォーカス RS)も好調で7位と上昇の兆し。

セミファイナル1にはクリストファーソン選手、ソルベルグ選手のフォルクスワーゲン勢が揃います。後続を3秒以上引き離しての編隊飛行でワンツーフィニッシュ。残る1枠はエクストローム選手がゲット。

セミファイナル2には予選4位につけたティミー・ハンセン選手(Team Peugeot-Hansen:プジョー 208)とローブ選手のプジョー勢が揃ってワンツー。3番手にはアンドレアス・バックラッド選手(Team Hoonigan Racing Division:フォード フォーカス RS)が飛び込み。結局いつものメンバー勢揃いの決勝になりました。

【動画】Q1ハイライト

【動画】Q2ハイライト

 

決勝:前人未到の記録となるか?

ウェットコンディションとなった決勝のロエアック。

もはや定位置となったポールポジションからクリストファーソン選手が好スタート。一方チームメイトのソルベルグ選手は出遅れに加え1コーナーでのオーバースピードがあり痛恨の連続ミス。なんとかバックラッド選手の前に残りますがガッツンガッツン後ろからプッシュされ、ムカデ人間状態に。たまらずジョーカーラップに逃げ込みます。

1周目から大逃げを狙うクリストファーソン選手の後続にはハンセン選手とローブ選手のプジョーコンビ。2周目でハンセン選手がコーナーを曲がり切れず、その隙にローブ選手が前に出ます。最後尾ではソルベルグ選手がパンクにより挙動を乱し早々に戦線離脱してしまいます。

4番手につけるエクストローム選手はソルベルグ選手と同様に1周目で早めのジョーカーラップを選択。バックラッド選手は3周目にクリアし、残る上位陣の隙を伺います。

雨は上がったもののコースは泥だらけ。前のマシンに近づきすぎると泥を浴びて前が全く見えません。抜くのも大変で、ある程度の距離を置いて走るしかありません。クリストファーソン選手以外はマシンの前面泥んこ状態。

4周目、突如ハンセン選手のマシンがスローダウン。メカニカルトラブルで表彰台が遠のいてしまいました。バックラッド選手も上位から離されてしまい残るはクリストファーソン選手、ローブ選手、エクストローム選手の勝負になります。

5周目にローブ選手がジョーカーラップへ。エクストローム選手がここで猛プッシュ!しかし届かず順位はそのまま。

クリストファーソン選手は最後まで手を緩めることなく後続との差を広げ、圧倒的な速さでのポールトゥウィン。前人未到の4連勝達成です。

【動画】決勝ハイライト

 

感想

クリストファーソン選手が4連勝で今季5勝目。とにかくスタートが常にビシッと決まるので最初から最後まで誰も捕まえることができません。マシンのセットアップも思いのままで、さすがフォルクスワーゲンのワークスチームだけあって仕事は完璧。

ソルベルグ選手は決勝でまたしてもバックラッド選手と因縁の競り合いとなりました。彼とのバトルが影響したのかパンクにより優勝は遠のいてしまいましたが、着実にポイントはゲットしてチームに貢献しています。

ソルベルグ選手の今の姿は、まるで彼がWRCチャンピオンになるときにたくさんのことを教え、チームメイトとしてサポートしてくれたトミ・マキネンさん(現トヨタWRCのチーム代表)のようです。あっ、まだ引退しないでくださいね!

地元の声援を背に予選を2位で通過したローブ選手も決勝でも2位と大健闘。今季はハンセン選手も好調だし、フォルクスワーゲンが強すぎて忘れがちだけど手ごわい存在です。フォード勢にももうちょっと頑張ってもらわないと。

残りあと3戦。上位陣の顔ぶれが膠着状態になってしまったので、来季有望な選手が現れて新しい風を吹き込んで欲しいですね。

 

おわりに

決勝に残るメンバーが強豪過ぎてなかなか入る隙がないですねぇ。もうちょっと流動的になってくれると面白いのですが。

次回第10戦は9月15日から、ラトビアのビケルニエキ・ナショナルスポーツベースで開催されます。お楽しみに!

画像の出典:FIA World Rallycross Championship

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