4月6日より、世界ラリー選手権の第4戦ツール・ド・コルス(ラリー・フランス)が開催されます、次の舞台は地中海に浮かぶ島を巡る難コース。
アスファルトがタイヤを切り付ける今季初のターマックロードで、各チームの本当の実力も見えてきそうです。
概要
イタリア半島とイタリア領サルデーニャ島に挟まれた位置にありながらフランス領となっている、地中海西部に浮かぶコルシカ島が今回の舞台です。
島の多くを占める山岳地帯は常にコーナーが目の前にある曲がりくねったコースが特徴で、「1万コーナーのラリー」と呼ばれるほど。
今季ラリー・フィンランドを最後に引退を宣言したジョン・ケナード選手(ヘイデン・パッドン選手のコ・ドライバー)によると実際は約5,000個だったらしいですが、それでも難解なコースであることが疑いようのない事実です。
凍った路面、雪道、砂利道と続いて今度はターマックと呼ばれる舗装路を走ることになります。トヨタにとってはまだ未経験のコンディションですから、セッティングを確かめながらの戦いになりそうですね。
その他ライバルチームにとってもニューマシンでの初舞台。グラベル(未舗装路)に次いでイベント数の多い路面ですから、ここで少しでもデータを多く取得しておきたいところでしょう。
舗装路とはいえ道幅も狭く、一瞬の油断も許されません。過去にはイベントで死亡者も出たことのある危険なレース。全車無事にゴールまで帰ってきてくれることを願います。
1日目:4ステージ120.64km・リエゾン区間341.60km
2日目:4ステージ131.96km・リエゾン区間274.61km
最終日:2ステージ64.20km・リエゾン区間147.72km
トータル:10ステージ316.80km・リエゾン区間763.93km
プレビュークリップ
ステージ紹介
見どころ
なんといってもこのコース、ツイスティ&テクニカル。踊るように走る各車の挙動に注目です。
一瞬たりとも気を抜けない、コーナーコーナーまたコーナーの連続。青い地中海を眼下に見据えながら狭いルートをストップアンドゴーでクリアしていくマシンの雄姿は、土煙を巻き上げながら疾走するダイナミックさはありませんが、ストイックで美しいものがあります。
かつては島を1周したという歴史あるイベントは、時代を経ても壮観な景色からは想像もつかないほどの過酷なレース。場合によっては戦況を一変しかねない、山岳地帯特有の変わりやすい天気も忘れてはいけません。
おわりに
グラベルコースとはセッティングがまるで異なるため、今まで調子の良かったマシンでも好調を維持できるかはわかりません。ここまで毎回異なる選手が優勝していますが、次は誰が表彰台の真ん中に立てるのでしょうか?
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【WRC2017】世界ラリー選手権 第4戦ツール・ド・コルス(ラリー・フランス)の感想です
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画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing