【WRC2017】世界ラリー選手権 第3戦 ラリー・メキシコの感想です

2017年3月14日

ラリー・メキシコ

​2017年レギュレーションのマシンにとって初体験となる暑さと標高、そして今季最初のグラベルロード。今回も各チームトラブルや経験不足に悩まされましたが、頂点に立ったのは意外(失礼)な選手でした。

各チームごとに振り返ってみます。

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チーム:シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム(CITROËN TOTAL ABU DHABI WRT)

マシン:シトロエン C3 WRC(Citroën C3 WRC)

クリス・ミーク選手/ポール・ネイグル選手:優勝
ステファン・ルフェーブル選手/ギャビン・モロー選手:15位

今季は第2戦まで絶不調だったミーク選手が復調、そしていきなりの優勝を決めました。もともと速さはトップクラス、何かやらかさない限りは優勝候補なので、まぁそれほど意外でもないです。最後のステージではコースオフで駐車場に飛び込み、そのままコースに戻るのかと思ったら停車中のクルマを縫うように爆走するおまけシーンまで提供してくれました。

しかしルフェーブル選手は途中まで好調でしたが2日目にクラッシュでリタイア。チームとしては今は結果よりも実戦でのデータを集めたいと思うのですが、なかなか難しいですね。

コーナーでフロントの動きが食い込みすぎるような動きが見られたんですが、オーバーステア気味なのかな?完走率が低いのはマシンコントロールがシビアなためかもしれません。

それでも、これでようやくマシンの戦闘力の高さにも自信がついたのではないでしょうか。

もう1人のドライバー・クレイグ・ブリーン選手はRedBull TVのゲストで登場。意外に話し上手で、そっちもいけるな、うん。

【動画】ミーク選手、駐車場でのドリフト走行

Mスポーツ・ワールドラリーチーム(M-SPORT WORLD RALLY TEAM)

マシン:フォード フィエスタ WRC(FORD FIESTA WRC)

セバスチャン・オジエ選手/ジュリアン・イングラシア選手:2位
オット・タナク選手/マルティン・ヤルベオヤ選手:4位
エルフィン・エバンス選手/ダニエル・バリット選手:9位

去年までの圧倒的な速さから一転、勝ちきれないオジエ選手。それでも順位を落とさずしっかりキープで2位死守です。なんでもないような場所でスピンしたり、ブレーキングでふらついているように見えたりとまだマシンが不安定な様子。

良い方向に去年と違うのがタナク選手。まるでベテランのような我慢のレースは、常に攻めの姿勢を貫いた以前の彼のイメージとは異なりますが、秘めた闘志を感じます。

そしてもう1人、エバンス選手も完走し9位入賞。エンジン交換によるペナルティを跳ね返し、2日目には優勝したミーク選手とも互角の走りを見せてくれました。この人も落ち着いた走りをする選手なので安定感でいえば最強のメンバーが揃った感じ。あとはマシンの熟成次第?

【動画】タナク選手の夜間市街地ステージ

 

ヒュンダイ・モータースポーツ(HYUNDAI MOTORSPORT)

マシン:ヒュンダイ i20 クーペ WRC((HYUNDAI i20 COUPE WRC)

ティエリー・ヌービル選手/ニコラ・ジルソウル選手:3位
ヘイデン・パッドン選手/ジョン・ケナード選手:5位
ダニエル・ソルド選手/マルク・マルティ選手:8位

誰よりも速いのに、一瞬のミスで2度も優勝を逃したヌービル選手がようやく今季初表彰台を手にしました。今回はマシントラブルもあり抑え目な印象でしたが、それでもチームトップの成績とはさすがエースです。

そしてパッドン選手、ソルド選手も入賞と、Mスポーツのように地味に手堅いチームとなってきました。マニファクチャラータイトルくらいはそろそろ獲りたいという、静かな野望が見えてきますね。

(追記)パッドン選手のコ・ドライバー、ケナード選手が7月に開催される第7戦フィンランドを最後に引退することを発表しました。ケナード選手は58歳。パッドン選手とは倍近い年齢差でありながら昨年優勝を遂げるなど活躍を続けていました。残念ではありますが、今後も良い人生を送れることを願っています。

【動画】ヌービル選手 シェイクダウン走行の様子

 

トヨタ・ガズー・レーシング WRC(TOYOTA GAZOO Racing WRC)

マシン:トヨタ ヤリスWRC

ヤリ‐マティ・ラトバラ選手/ミーカ・アンティラ選手:6位
ユホ・ハンニネン選手/カイ・リンドストローム選手:7位

出走順の不利、そしてエンジンのオーバーヒートと問題を抱えながらのレースになりましたが、初の2台完走といううれしい快挙を達成。序盤の華々しい成績に隠れがちですが、元々これくらいの結果が出せれば良いなぁと思っていたので、むしろ一安心です。

チームとして、初めての環境で起こる問題と向き合いながら、解決して走りにつなげるというのは理想の形。それに入賞でポイントが付いてきたのだから、ガッカリすることなんて何もありません。

ハンニネン選手もようやく最後まで走れて自信がが持てたでしょうし、次からはプレッシャーから解放されてノビノビと走れるんじゃないでしょうか。

少し気になるのは、ステージトップタイムを出せず、他チームに比べて若干スピードで負けている点。オーバーヒートの問題が解消された後も無理しなかっただけなら良いのですが。

それにしてもリタイアしないラトバラさん、未だに見ていていつ何か起こるのかドキドキしてしまいます。頼もしいんですけどね。

【動画】ヤリ(マティ)’s ヤリス

 

最終結果

最終結果は以下のリンクからご確認ください。

ラリー・メキシコ リザルト(wrc.com)

 

ハイライト

【動画】オープニングステージ

【動画】ハイライト(2日目)

【動画】ハイライト(3日目)

【動画】ハイライト(最終パワーステージ)

 

おわりに

RedBull TVだけでも楽しめますが、パワーステージを見たいならWRC+がオススメです。最低契約期間である1ヵ月の間に過去のハイライトも見放題。タイミングが良ければ3つのイベントをライブで見られるかもしれませんよ。

第4戦ラリー・フランス ツール・ド・コルスは4月6日から開催です。

(画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing)

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