【WRC2017】世界ラリー選手権 第2戦 ラリー・スウェーデンの感想です

2017年2月14日

WRC SWEDEN

新生トヨタにとって2戦目となるラリー・スウェーデン。またしても上位陣に波乱の起きる展開の中、予想をはるかに上回るビッグサプライズが待ち受けていました。

 

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トヨタ・ガズー・レーシング WRC(TOYOTA GAZOO Racing WRC)

マシン:トヨタ ヤリスWRC

ヤリ‐マティ・ラトバラ選手/ミーカ・アンティラ選手:優勝
ユホ・ハンニネン選手/カイ・リンドストローム選手:9位

初戦で2位表彰台という快挙を達成したラトバラ選手。今回もヌービル選手の速さには劣りますが最後まで懸命に喰らい付き、ルービル選手リタイアというラッキーも重なり今季初優勝を飾りました。

ところどころで自信を失いタイムを落としてしまいましたが、最終日の快走はお見事でした。タナク選手と違い優勝経験(特にラリー・スウェーデンでは過去3勝)の差もあったと思います。走りは豪快なのにハンドルさばきはとっても落ち着いていてフィーリングが合っているのを感じますし、トミ・マキネン代表に「ドライビングのことだけに集中しろ!」と言われてすぐに実践できちゃう素直なところも良い方向に働きました。

スウェーデンはグラベル(次戦から始まる砂利道コース)のセッティングに近いため、ここで勝てたのはこの先のレースにも影響を及ぼします。ターマック(舗装路)はラトバラ選手自身が苦手としているため苦戦するでしょうが、それ以外は自信を持って勝負に出られそうですね。

あんまり応援するといつもの調子に戻ってしまうかもしれないので、こっそりと総合優勝を願っています。

対照的に残念な結果になったのはハンニネン選手。2戦して2度木に追突するという結果は実戦から遠ざかっていたことが原因でしょうか。速さはトップレベルですけど、まずは落ち着いて完走しレース経験を積み重ねていく必要がありそうです。エサペカ・ラッピ選手参戦までにいいとこ見せてくれないと、立場が危うくなりますよ!

 

スポーツ・ワールドラリーチーム(M-SPORT WORLD RALLY TEAM)

マシン:フォード フィエスタ WRC(FORD FIESTA WRC)

オット・タナク選手/マルティン・ヤルベオヤ選手:2位
セバスチャン・オジエ選手/ジュリアン・イングラシア選手:3位
エルフィン・エバンス選手/ダニエル・バリット選手:6位

タナク選手は今回も優勝争いに絡む活躍を見せてくれましたが、最終日にはラトバラ選手のペースに追いつけず、またも勝ち切れず2位という結果になりました。未だ届かない勝利へのプレッシャーがあるのかもしれませんが、そこを乗り越えればいつだって勝てる選手になりそうです。タナク選手の方がオジエ選手よりマシンとの相性が良いのかな?走りが安定しているように見えました。

オジエ選手は映像を見る限りハンドリング操作がものすごく忙しそうで、去年のように落ち着いて集中できる状態にはなさそうです。あんなに右に左へと切り返しが多くなれば、そりゃあミスもしますわ。そんなんでも3位に入っていることが驚きです。やっぱりチャンプすごい。

そしてもう1人のドライバー、エバンス選手も見事6位と安定感では抜群のチームですが、マシンの挙動を見る限りドライバーの自力に頼ってしまっているようにも見えます。

 

ヒュンダイ・モータースポーツ(HYUNDAI MOTORSPORT)

マシン:ヒュンダイ i20 クーペ WRC((HYUNDAI i20 COUPE WRC)

ダニエル・ソルド選手/マルク・マルティ選手:4位
ヘイデン・パッドン選手/ジョン・ケナード選手:7位
ティエリー・ヌービル選手/ニコラ・ジルソウル選手:13位

前回のモンテカルロと同様、速さでは頭飛び抜けた位置にいるヌービル選手ですが、今回もやらかしてしまい結果にはつなげられませんでした。なんなんでしょうねぇ、映像を見ていても一番落ち着いていたのに、ほんの一瞬の隙をつかれたようなミス。本当なら2連勝でもおかしくなかったのに。

それでも今季一番のスピードスターであることには変わりません。次戦以降も期待しましょう。

彼のミスを埋めるように、ソルド選手が連続4位入賞と抜群の安定感。さすがにわかってらっしゃる。パッドン選手は雪道でメッチャまぶしそうな顔してましたけど、アイウェアとか付けた方が良いのでは?来年は誰か買ってあげてください!

ヌービル選手のジャンプシーンでフロントから着地してたのは意図的なのかな?リアダウンフォースが弱いのか、ちょっとフロントヘビーなのか。基本的に速いけど、ちょっとしたはずみでバランスが崩れてしまうセンシティブなマシンなのかもしれません。

 

チーム:シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム(CITROËN TOTAL ABU DHABI WRT)

マシン:シトロエン C3 WRC(Citroën C3 WRC)

クレイグ・ブリーン選手/スコット・マーティン選手:5位
ステファン・ルフェーブル選手/ギャビン・モロー選手:8位
クリス・ミーク選手/ポール・ネイグル選手:12位

今季不調なのがこのシトロエン。ブリーン選手が連続5位入賞と1人頑張っていますが、エースであるミーク選手にミスが多く振るいません。グリップ力が弱いのかアンダーステア傾向なのか、どのマシンもコーナーで外側に膨らみがちなシーンを何度か見かけました。

去年のマシンの方が速いのでは?と思うほど安定感がありません。ミーク選手は過去にチームとのちょっとした確執があったりしたので、このままでは今年もそっちのファイトの方が盛り上がるかもしれません。

独特なデザインは好みなので、もう少しいいところを撮ってもらえるよう頑張って下さい。

 

その他

今季初参戦となったマッズ・オストベルグ選手はシェイクダウンでいきなりのトップタイムと期待が高まりましたが、ジャンプしたときにリアウィングが取れてしまうという珍事もあり結果は振るいませんでした。しかしコリンズ・クレストでの大ジャンプでは過去最高記録まであとわずかの44メートルを飛んで観客を沸かせました。

他にも日本人ドライバー勝田貴元選手・新井大輝選手が無事完走、WRCの名物オヤジ、ヘニング・ソルベルグ選手とオリバー・ソルベルグ選手の共演(オリバーくんの勝ちでした)と面白いネタも多いイベントだったのですが、トヨタの優勝にみんな持ってかれた感じになってしまいました。

昨年フォルクスワーゲンチームで活躍したアンドレアス・ミケルセン選手は、RedBull TVのゲストで登場、元気な姿を見せてくれました。早くレースでその雄姿を見たいものです。

 

最終結果

最終結果は以下のリンクからご確認ください。

ラリー・スウェーデン リザルト(wrc.com)

 

ハイライト

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(ステージ1 – 4)

 

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(ステージ5 – 8)

 

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(ステージ9 – 11)

 

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(ステージ13 – 15)

 

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(ステージ16 – 17)

 

【動画】ラリー・スウェーデン ハイライト(最終ステージ)

 

【動画】ラリー・スウェーデン オストベルグ選手のコリンズ・クレスト大ジャンプ

 

おわりに

今回は公式アプリのテキストとラジオで追いかけることが多かったですが、それでも最終ステージの緊張感はビリビリと伝わってきました。今回もRedBull TVにお世話になったのですが、最終ステージのライブが見たすぎてWRC+と契約してしまいそうです。1ヶ月だけでも入ろうかな。

第3戦ラリー・メキシコは1ヶ月後の3月9日から開催です。

画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing

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