王者セバスチャン・オジエ選手のMスポーツへの移籍、シトロエンの復活、トヨタの参戦、そして大幅に変わるレギュレーション。WRCの2017年シーズンの展開は誰も予想できません。そして迎える初戦。どんなドラマが生まれるのでしょうか?
概要
ラリー・モンテカルロの初開催は1911年と、モータースポーツの中でも一際目立つ古い歴史のあるイベント。モナコ公国のカジノ前広場をスタートし、フランス領内へと入りアルプス山脈の雪道を走るルートになります。
85%以上が新しいルートとなった今年のモンテカルロは、初日の木曜日から暗闇の雪山を走るなど、いきなりハードなレースが始まります。山道らしく刻一刻と変化する気象条件にドライバーたちは対応し続けなければなりません。アスファルトの路面かと思えば雪と氷が覆う滑りやすいコンディションへと一瞬で変化する過酷な条件に、誰が最初の生贄となってしまうのでしょうか。1秒先は予測不可能なまさにモンテ・マジック。できたてホヤホヤのニューマシンが最後まで走りきれるのか、トラブルを起こしてしまうのか。初戦の動向は今後を占う上でも重要になります。
ここでのラリーは2014年から2016年までフォルクスワーゲンを操るセバスチャン・オジエ選手が3連覇。 Mスポーツ移籍後も連勝なるのか?その行方にも注目です。
1日目:2ステージ・46.74km
2日目:6ステージ・160.80km
3日目:5ステージ・121.39km
最終日:4ステージ・53.72km
トータル:17ステージ・382.65km
【動画】ラリー・モンテカルロ WRC2017への挑戦
【動画】ラリー・モンテカルロのステージ紹介
見どころ
見どころは何と言ってもニューマシンの晴れ舞台、各車どんな姿をしているのか、実物をハッキリ見られるのはこれが最初となります。メーカー、そしてドライバーたちの能力差は多分出場する本人たちも早く知りたいところでしょう。
まずは誰もが目指す頂点に君臨する男、セバスチャン・オジエ選手の速さがいかほどかに注目です。去年と異なるMスポーツのマシンでもやっぱり強いのか。それとも他者が食い込む余地が生まれるのか。誰もが確かめたがっています。
そして18年ぶりとなるトヨタの復帰第1戦でもあります。復活に賭けた意気込みはどれほどのものでしょう。せっかく待っていてくれたファンをがっかりさせるような結果は出して欲しくないですね。できれば優勝してもらいたいけれど、最低限ノーポイントでも良いから完走は果たして欲しい。
もちろんシトロエンやヒュンダイがリードを奪う展開も考えられます。
忘れてはいけないのがパワーステージのボーナスポイント。最終ステージでトップタイムを出せば一気に5ポイント獲得となるため各ドライバー目の色を変えてフルアタックしてくると思います。
おわりに
今年はRedBull TVやテレビ朝日でもWRCを放映してもらえる予定なので、目にする人も増えると思います。ぜひハイライトだけでも見ていただいて、楽しいと思ってくれる人がいたのなら、応援し続けた甲斐もあるというものです。今年もよろしくお願いします。
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画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing
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