日本、インド間で原子力協定が結ばれたんですが、大丈夫なんでしょうか?

2016年11月28日

原子力発電所

報道の少なさに危なくスルーしてしまうところでしたが、日本とインドの間で原子力協定が締結しました。これで日本の原発が海外に輸出できるようになりますが、やはりいろいろ不安です。

動かしたのは経済界

11月11日にインドへの原発輸出を可能とする日印原子力協定が調印されました。

日印首脳会談(外務省)

なかなか協議が進まなかったインドとの話し合いですが、後ろからプッシュしていたのは経済界だと言われています。たしかに1件受注できるだけで大きな利益が生まれますし、その後のメンテナンスも長期にわたり必要となるので安定した外貨が獲得できます。

ただ、核を含め原発を建設する技術を持っているのは日本でも有数の大企業だけなので、一部の企業が潤う構図は相変わらずです。

 

しかし簡単ではないです

日本は福島の原子力発電所をメルトダウンさせたという大きな失敗があります。それにインドと協定を結んでいるのは日本だけではなく、アメリカ、フランス、韓国など原子力発電を自国で行っている国々が先に乗り出しています。

協定を結んだとはいっても何らかの裏協定でもなければ簡単に輸出できるものではありません。ハンコさえ押しちゃえば儲かると考えているのは間違いです。日本政府のことだから超安値で入札させ、受注した企業に税金から補助金を出すとかやりかねませんが。

インド側は何を狙っているのでしょう。競合を増やしての価格競争でしょうか。核技術の入手ならアメリカからだって協定を結んでますし(インドの原発を受注したウェスチングハウス社は東芝傘下ですが)。あまり日本にこだわる必要もなさそうな気がしますが、ライバルの中国を見据えているのかもしれません。

 

原発関連企業にはデメリットがなさそう

この協定では何かあったら協議する程度の文面しか見つかりませんでしたが、重大な事故が発生した場合の賠償はその企業が負うことをインド側はずっと求めてきました。その条件は変わっていないでしょうから、万が一の場合は莫大な損失というリスクを抱えることになります。

本来なら怖くてどこも手を出せなさそうな危険な香りがするのですが、福島で起こったことで明らかになっているように、きっと東京電力のときのように税金を投入し国民全員の負担となるでしょう。

企業にとっては、利益は手元に損失は国民に。そんな美味しい話なのかもしれませんね。

 

今後はどうなるの?

インドに原発を輸出できるようになったのですから、今後は他国へのアプローチも広がっていくでしょう。欲しい国はいくらでもあるでしょうし、日本は国内での建設が絶望的な今、目を向けるのは海外しかありません。

国連総会では核兵器禁止条約に反対したり、兵器ではないですけど核技術を拡散させるような協定を結び始めたりと、なんだかとっても危険な方向へと舵が切られてしまったようです。

ようやく独立国家を目指し始めたと言えるのかもしれませんが、逆にそう仕向けられてる感じもあります。

 

おわりに

今の世界情勢の中では核技術を手放すなんてできませんし経済という視点で見れば間違いではないのかもしれません。でもなんというか、原発だけでなく金融システムとか、人間として否定しなくてはならないことばかりが世界を回しているのは止められないのでしょうか?