【WRC2016】世界ラリー選手権 最終戦 ラリー・オーストラリアの感想です(DAY1)

wrcフォルクスワーゲンが今季限りで撤退というビッグニュースにより俄然盛り上がり始めたストーブリーグ。しかし今シーズンはまだ終わっていないのです。最終戦ラリー・オーストラリアの結果を見届けてから来季へと目を向けましょう。

概要

国内最大の都市シドニーから、沿岸に沿って北に約540km。オーストラリアで最も住みやすい気候といわれる観光都市、コフスハーバーがWRC最終戦の舞台になります。この街の近くにはオスカー俳優のラッセル・クロウさんが所有する牧場と教会もあるとか。

久しぶりに路面はグラベル(未舗装路)となり、よく晴れてくれればWRCらしく土埃を巻き上げて疾走するダイナミックな光景がみられます。海沿いに設置されたショートサーキットでのタイムアタックも、マシンを間近で見られるチャンス。ヨーロッパとは異なる強烈な日差しの中で、激しいバトルを楽しみたいですね。

ニュージーランド出身のヘイデン・パッドン選手(ヒュンダイ・モータースポーツ:i20 WRC)にとっては地元のようなコースであり、駆けつける多くのファンの応援を背にいい結果を残せるでしょうか?

注目はチャンピオンシップ2位を争うティエリー・ヌービル選手、ダニエル・ソルド選手、そしてパッドン選手のヒュンダイ勢と、今季飛翔を遂げたアンドレアス・ミケルセン選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ2:ポロR WRC)の4台。ヌービル選手が1歩リードしていますが、ミケルセン選手もまだ諦めていない様子。最後の最後まで結果がわかりません。この面白さが2位争いじゃなく優勝争いで起こったら嬉しいのに。

【動画】ラリー・オーストラリアの紹介

 

【動画】ラリー・オーストラリアのステージ紹介

 

DAY1:今年の主役が飛翔!

ラリー・オーストラリアは初日から11ステージ120.61kmとハードなスケジュール。拠点となるコフス・ハーバー南側の開けた山林地帯を駆け抜け、最後の2ステージはコフス・ハーバーに戻り海岸沿いの特設サーキットを2度走ります。

天候は快晴、温度も30度近くまでの上昇が予想されます。多くのドライバーがソフトタイヤ5本を選択する中、パッドン選手はソフト3本ハード2本。ギャンブルに出ます。

前半から飛び出したのはミケルセン選手。ステージをこなしつつ後続との差を広げていきます。チャンピオンシップ優勝を決めたセバスチャン・オジエ選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ:ポロR WRC)は先頭走者で路面の掃除役となりペースを上げられません。オジエ選手のチームメイト、ヤリ‐マティ・ラトバラ選手は最初のステージでミスして左リアサスペンションを破損。来季のチームが決まってない中でいいところを見せていい契約を取らなければならないのですが、就職活動中で面接官の前でいきなり大失敗したようなことになり応援しながら見てるこっちも心が痛みます。

ミケルセン選手を追いかけるのはパッドン選手、そしてオット・タナク選手(DMACK WRT:フォード フィエスタ RS WRC)。タナク選手もDMACKタイヤのハードを選択し好調のようでしたが・・・。

この後スピンを喫してタイムロス。パッドン選手はタイヤの磨耗状態に苦しみ思うように攻められません。

 

気温も上がってきたため、午後のステージを前に各車比較的熱に強いハードタイヤを装着します。ついでにセットアップを変えたのが功を奏したヌービル選手が調子を上げ、2位に上がったオジエ選手に追い上げを見せ3位に浮上します。

タナク選手は午後にも不運があり、タイムアタック区間へ向かう移動中に警察に止められ、予定時刻に間に合わなかったことから40秒のペナルティを受けてしまいました。インタビューで何があったのか聞かれると、

「混乱だよ、混乱。でもスピード違反じゃないよ」

と呆れた表情で謎めいたメッセージを残してくれました。今季のWRCを盛り上げた立役者として最後もカッコよく決めたかったんでしょうけど、タナク選手にとってなんとも言えない1日目になりました。彼だけでなくソルド選手も時間を間違えたり、ロレンツォ・ベルテッリ選手はコースを間違えたりとミスが目出ちました。もう気持ちは来季へ行ってしまったのかな?

【動画】ステージ 1 – 5 ハイライト

 

【動画】ステージ 6 – 9 ハイライト

 

続きます

次回に続きます。