【難民問題】トランプ大統領誕生でヨーロッパの難民問題に影響は?

destruction識者たちがこぞって頭を抱えたアメリカの大統領選挙。大方の予想を覆して、終わってみればドナルト・トランプ氏の勝利となりました。

ここ数年大きな問題となっているヨーロッパ難民問題の原因にも少なかれ関わっているアメリカはどう対処するのでしょう?

ヨーロッパ難民問題の現状

2016年10月に海を渡ってヨーロッパに渡った人の数は約3万人と微増。約9割が中東ではなくアフリカからの難民でした。22万人を超えた1年前とは様子が変わり人数は減っていますが、無理な航海による遭難などで死者行方不明者数は昨年よりも多くなっています。

Refugees/Migrants Emergency Response – Mediterranean(UNHCR)

もうすぐ移動には厳しい冬が訪れるので難民数は減るとは思いますが、ヨーロッパに渡っても受け入れてもらえない情報が広まっているにも関わらず、毎月数万人が難民となり国外に逃亡せざるをえない生活を送っているのです。

File:First time asylum applicants, EU-28, January 2015 – June 2016.png(eurostat)
(2015年1月〜2016年6月の月別難民申請者数)

File:Asylum applications (non-EU) in the EU-28 Member States, 2005-15 (¹) (thousands) YB16.png(eurostat)
(2005年〜2015年の年間難民申請者)

一方、EU内での難民申請者数は上のリンクを見ると毎月10万人程度となっており、申請を受け付けてもらえた人の数だけ見ても2015年の急増が目立ちます。

 

トランプ大統領就任で何か変わるのか?

オバマ大統領は、アメリカが今年は1万人のシリア難民を受け入れ、今後はさらに増やしていくと発表していました。しかしトランプ氏はイスラム系難民の受け入れに厳しい態度を見せ続けています。

Syria’s war: US takes in 10,000 refugees in one year(Al Jazeera)

地元の支持なしに難民受け入れず、トランプ氏が民主地盤2州で表明(ロイター)

強いアメリカにこだわり中東情勢に興味を失えば、シリア周辺はロシアを後ろ盾にしたトルコやイラクが力を増してイスラム国(IS)を打倒するシナリオもありそうですが、イスラエルというアメリカと関係の深い国も近隣にありトランプ氏も知らない顔はできないでしょう。

大統領になる前に言っていた言葉は本気なのか本当に実行できるのか、まだ予想がつかないためしばらくは世界中が落ちつかない状態になりそうですね。

次回は彼の最近の言動から今後の予測を立ててみたいと思います。

 

おわりに

誰もが予想しなかったヒラリー氏の敗退ですが、もし当選していたら難民問題も今まで通り膠着状態だったと思います。あとはこれからのアメリカが良い方向に舵を切ってくれるのを期待したいです。