【WRC2016】世界ラリー選手権 第13戦 ウェールズ・ラリーGB(イギリス)の感想です(DAY1)

wrc10月28日(木)から、世界ラリー選手権(WRC)2016年シーズンの第13戦、ウェールズ・ラリーGB(イギリス)が始まりました。チャンピオンも決定し、残りはドライバーたちのガチンコ勝負とメーカー同士の争いになります。

概要

舞台はロンドンからは250kmほど離れたイギリス本土の西側にあるウェールズ地方のディーサイド。森の中を駆け抜ける高速グラベルステージの攻略は一見容易に思えますが、最も選手たちを悩ますのは変わりやすい天候。霧が出れば視界が悪く、雨や雪になれば滑りやすいコースへと一瞬で変貌します。

3日間で22ステージ、タイムアタック区間距離330.21kmの行程。今年は全日にわたりお昼のデイサービスがないため、午前中からマシントラブルが発生しても修理できず、その日の最後まで影響することになります。

難易度は天候次第。太陽が微笑むのでしょうか。それとも悪天候が牙を剥くのでしょうか。

【動画】ウェールズ・ラリーGBの紹介

【動画】ウェールズ・ラリーGBのステージ紹介

 

DAY1:ウェールズ・ラリーらしい天候が牙を剥く

初日は8ステージ178.22km。拠点となるディーセントの南に広がる山林地帯の4ルートを午前と午後の2度走ります。前日までの良い天気はどこへ行ってしまったのか、霧のよる視界の悪さと湿った路面が待ち構えていました。タイヤはほぼ全ドライバーがソフトを5本(1本はスペア)、アンドレアス・ミケルセン選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ2:ポロR WRC)だけが6本選択しました。トランクにタイヤを2本だと重くなるのですが、タイムよりも完走重視ということでしょうか。

スタートから圧倒的に速かったのはセバスチャン・オジエ選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ:ポロR WRC)。総合優勝を決めて勝利へのプレッシャーからも解放されたのかマシンは泥まみれなのに走りが軽やかに見えます。彼に食らいついていけたのはオット・タナク選手(DMACK WRT:フォード フィエスタ RS WRC)のみ。午前中を終えた時点で7.7秒差で2位につけます。3位集団の先頭を走るオジエ選手のチームメイト、ヤリ‐マティ・ラトバラ選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ:ポロR WRC)以下は30秒以上の開きがあり、完全に一騎打ち状態。

チャンピオンシップの2位を親友のティエリー・ヌービル選手(ヒュンダイ・モータースポーツ:i20 WRC)と争うミケルセン選手でしたが、ドライブシャフトの故障でタイムを落とし、ポイント圏外へと脱落。まだオーストラリアがあるよ!なんて笑いながらインタビューに答えていましたが残念なことになってしまいました。一方のヌービル選手もタイムを伸ばせず7位と低迷中。

午後に入ると波乱が続きます。5番手につけていたクレイグ・ブリーン選手(アブダビ・トタル WRT:シトロエン DS3 WRC)が横転しリタイア。続いてラトバラ選手がミケルセン選手と同様にドライブシャフトが故障し、なんとか走れるものの順位を落としてしまいます。タナク選手もリアサスペンションに問題を抱えタイヤがグラグラの状態になっている様子。しかも最終ステージでは右前輪がパンクしオジエ選手との差は開くばかり。

この日を終えてオジエ選手が独走、タナク選手が37.3秒差で2位。3番手にはトップから1分以上の差がありますがヌービル選手が浮上してきました。

しかし首位独走中のオジエ選手も最終ステージでチームメイトたちと同様の問題が発生したらしく、明日以降も波乱があるかもしれません。

【動画】ステージ 1 – 4 ハイライト

 

【動画】ステージ 5 – 7 ハイライト

 

続きます

次回に続きます。