Kindle Unlimitedはどこに向かうのか?

kindleAmazonの新サービス「Kindle Unlimited」が開始早々に迷走するという事態となりました。元々赤字覚悟のサービスでしょうから、こんなに大騒ぎになるとは予想していませんでした。

今後どうなってしまうのか、予想してみました。

Kindle Unlimitedとは?

Kindle Unlimitedは月額980円でサービス対象のKindle書籍が読み放題になるサービスです。ジャンルはコミック、小説、雑誌に写真集、洋書など幅広く、合計で12万冊を超えると言われています。

月刊の専門誌なんて1,000円を超えるものもあるので、もしも対象に含まれているのならその雑誌の購読のために契約してもお釣りが来てしまうほど。

月に何冊も本を読むような読書好きな人にとっては、とてもメリットのあるサービスです。

 

いきなり予算オーバー

しかし、日本でサービスを開始すると予想外のことが起こりました。Kindle Unlimitedでは読まれたページ数に応じて出版社らに料金が支払われるのですが、日本では小説など読書に時間がかかるものよりコミックや雑誌のように読み進めやすい書籍の比率が高く、ページの進み具合が早かったようです。

しかも年内は特別優遇措置によりAmazon側は通常よりかなり多めに支払うことになり、あっという間に当初の予算を食いつぶしてしまいました。

「5カ月分の予算が最初の1週間で消えた」―― 出版社社員が明かす「Kindle Unlimited」大混乱の理由(ITmedia)

 

そこで、これ以上の大出血を止めるために人気のKindle書籍をいきなり対象から外して講談社から抗議を受けたりしてるんですね。

講談社、アマゾンに抗議 「読み放題」巡り(日本経済新聞)

 

Kindle Unlimitedの行方

どのみち赤字のサービスでしょうから、ある程度の覚悟はあるはず。来年になれば特別措置もなくなり、その後はしばらく様子見になるパターンが一番可能性高そうです。しかし、その後にはどんな道があるのでしょうか。

 

その1:ページ数による支払い単価を下げられる

予想より多く読まれるなら、いっそのこと1ページごとの単価を下げてしまえ!というAmazonらしい力技。予算圧縮には効果的だけど、作者や出版社のモチベーションが下がって作品の質も低下しそうだし、なんだか幸せになれる人がいない気がします。

 

その2:対象作品のコントロールが続く

人気があれば読まれるけれど、読まれすぎたら消される。そんな恐ろしい支配環境でのサービスは、利用者としても使いづらいですね。いや待て、埋もれた名作に陽が当たるチャンスなのかも。

 

その3:対象をUnlimitedで冊数を制限

限定された範囲でのUnlimitedではなく対象範囲をUnlimitedにしてくれたら魅力的なんですけどねぇ。月額980円で10冊までKindleストアにある本なら何でも読めるとか、3,000円以上で何冊でも読み放題とか。

 

おわりに

新しいサービスに次々と挑むAmazonさんには日本の閉塞的な書籍文化をなんとかしてしてもらいたいという期待を持っていますが、今回のようにサービス利用者が不幸になるような展開になってくると、そろそろ限界なのかなとも感じてしまいます。