【WRC2016】世界ラリー選手権 第11戦 ツール・ド・コルス ラリー・ド・フランスの感想です(DAY3)

wrc9月29日(木)から、世界ラリー選手権(WRC)2016年シーズンの第12戦、ツール・ド・コルス ラリー・ド・フランスが始まりました。優勝争いはともかく、注目の若手ドライバーたちの結果はいかに?

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DAY3:タイトル争いに王手をかける

DAY3は2ステージ64.20km、コルシカ島の南東に舞台を移し、リゾート地でもあるポルト=ヴェッキオでフィニッシュを迎えます。天候は快晴、気温もスタート時点で20度と絶好のラリー日和。前日の雨が路面にどう影響しているのかが気になります。ミシュラン勢は全員硬めのタイヤを選択、DMACKのオット・タナク選手のみがソフトタイヤを選びました。

コースは雨の影響が残り難しいコンディション。しかしソフトタイヤで走った方が速いほど湿ってもいないという微妙な濡れ具合で、どちらを選んでも納得のいく走りにはならなかったようです。

そして最終パワーステージ、ここではタイム順にトップから3、2、1ポイントがもらえる重要な一戦。前日リタイヤとなったクリス・ミーク選手(アブダビ・トタル WRT:シトロエン DS3 WRC)が鬱憤を晴らすようなトップタイムをマークします。続いたのは1ポイントでも多く手にしてチャンピオンシップ争いを盛り上げたいアンドレアス・ミケルセン選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ2:ポロR WRC)、3番手にはセバスチャン・オジエ選手(フォルクスワーゲン・モータースポーツ:ポロR WRC)が入りました。

総合結果は上位陣に変動がなく、オジエ選手が優勝。2位にはイタリアの優勝から連続入賞が続くティエリー・ヌービル選手(ヒュンダイ・モータースポーツ:i20 WRC)、そしてミケルセン選手が続きました。

【動画】ステージ9 ハイライト

 

【動画】最終ステージ ハイライト

 

最終順位

順位は以下の通りです。ペナルティなどにより最終順位は変動する可能性がありますので、確定順位はこちらでご確認ください。

順位 選手名 チーム名 車種 タイム
1 セバスチャン・オジエ選手 Volkswagen Motorsport
Volkswagen Polo R WRC
4:07:17.0
2 ティエリー・ヌービル選手 Hyundai Motorsport Hyundai i20 WRC +46.4
3 アンドレアス・ミケルセン選手 Volkswagen Motorsport II Volkswagen Polo R WRC +1:10.0
4 ヤリ‐マティ・ラトバラ選手 Volkswagen Motorsport Volkswagen Polo R WRC +1:35.6
5 クレイグ・ブリーン選手 Abu Dhabi Total World Rally Team Citroën DS3 WRC +2:18.6
6 ヘイデン・パッドン選手 Hyundai Motorsport N Hyundai i20 WRC +2:36.1
7 ダニ・ソルド選手 Hyundai Motorsport Hyundai i20 WRC +3:06.9
8 エリック・カミリ選手 M-Sport World Rally Team Ford Fiesta RS WRC +4:53.9
9 マッズ・オストベルグ選手 M-Sport World Rally Team Ford Fiesta RS WRC +5:37.7
10 オット・タナク選手 DMACK World Rally Team Ford Fiesta RS WRC +6:26.6

 

感想

オジエ選手圧勝。その一言です。これまでは出走順によるハンデで他との差が見えにくくなっていましたが、アスファルトコースになるとあまり順番はタイムに影響しなくなるので、これが実力の差か!と驚くばかり。

しかし若手の実力も見えてきて、特にクレイグ・ブリーン選手(アブダビ・トタル WRT:シトロエンDS3 WRC)はここ最近の活躍と合わせてチームからも認められ契約の延長が決まりました。エリック・カミリ選手(Mスポーツ WRT:フィエスタ RS WRC)やWRC2のエルフィン・エバンス選手(Mスポーツ WRT:フィエスタ R5)らも今回の活躍で未来の見通しが明るくなったんじゃないでしょうか。

 

とにかくこのレースではコーナーが多く、ドライバー以上に大変なのはコ・ドライバーのみなさん。常にコースの先々を見通してドライバーに走行指示を出しますが、右に左へと間断なく訪れるコースの変化に次々と対応しなくてはならず、レース中その声が途絶えることはありませんでした。

優勝したオジエ選手のパートナー、ジュリアン・イングラシア選手はゴール後のインタビューでまだ声は出る?と聞かれて、

「ア゛ーーーーーーーーー!(絶叫)なんとか大丈夫。あと2、3ステージは行けそうだね!」

と答えていました。

こんな苛酷な状況の中、初日午前中にヘッドセットが壊れるハプニングがあったロレンツォ・ベルテッリ選手(F.W.R.T.:フォード フィエスタ RS WRC)はとシモーネ・スキャットリン選手の絶叫とハンドサインに導かれ無事14位完走を果たしました。すぐに故障は直ったようですが、ずっとあんなんだったら完走も怪しかったでしょう。

レース自体はオジエ選手が速すぎて、初日にほとんど勝負がついてしまい面白みが欠ける内容でしたが、タイヤを鳴らしながら山道を駆け抜ける姿は峠を攻めたりするのが好きな方にはたまらない光景だったのではないでしょうか。細いコースの両脇ギリギリに建つ古い建築物も美しく、砂煙を巻き上げて走るラリーとはまた違った魅力を感じました。

 

【動画】ツール・ド・コルス 総集編

 

おわりに

年間優勝の行方、来年に向けてのシート獲得合戦などそろそろ1年続いたイベントもクライマックス。次戦あたりで全て決まってしまうのでしょうか?

第12戦ラリー・デ・エスパーニャ(スペイン)は10月13日(木)開催です。

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