【映画感想】君の名は。/すれ違うのは出会うため。(ネタバレなし)

2016年9月18日

movie
新海誠監督の最新作『君の名は。』鑑賞してきました。作品自体も素晴らしかったですし、制作した方々からの、多くの人に観て楽しんでもらいたいという気持ちも強く伝わってきました。

ネットで情報を調べる前に観た方が良いと思うので、ネタバレしない程度に感想を書きます。

あらすじ

山奥の小さな町に住む女子高生、三葉(声:上白石萌音)は、ある日見知らぬ男の子になった夢を見ます。扉を開けた向こうに広がっていたのは憧れていた都会の景色。戸惑いながらも、周囲からツッコまれながらも、夢の中だしね、と未体験の生活を楽しみます。

一方、東京で暮らす高校生の瀧(声:神木隆之介)も、行ったこともない町の女子高生になった夢を見ます。見知らぬ部屋、見知らぬ家族や友人、そして見知らぬ胸の膨らみ。

何度か訪れる不思議な体験を繰り返すうちに2人は気づきます。夢ではなく、互いの身体が入れ替わっていることに。

 

感想

実写っぽいのに幻想的な描写

ビルが立ち並ぶ都心の街並みも、山の岩肌や木々が広がる風景も、写真から切り抜いたみたいに綺麗。でもどこかリアルな世界との違いを感じるはず。それは光の強弱とか角度とかが現実とは少し表現が異なるせいなのかもしれません。

実写でキラッキラの星空なんて見せ方が難しいし、CGなんて使っちゃったら嘘くさいし。アニメだからこそ零れ落ちてきそうな星空も事実のように受け入れらるんですよね。夜空に天の川がブワーッて広がっていたりと、映像を見るだけでも劇場に行く価値があります。

 

RADWIMPSさんの音楽に持ってかれる

こっちの考えを見透かすように絶妙の場面で流れるRADWIMPSさんの曲の数々。心の隙間を埋めるように流れては、揺さ振ってくれます。気持ちを盛り上げてくれたり、背中を押してくれたり。

例えるなら、一緒に夜空を見上げて、ここで触れられたら好きになってしまいそう、というタイミングでギュッと手を握られたような感じでしょうか。サントラ欲しくなります。

 

とりあえずおっぱい

やっぱりほら、年頃の男の子ですから、はずみで女性のカラダと入れ替わってしまったとしたら、そういうことも考えてしまいますよね。瀧くんだけじゃなく、きっと三葉ちゃんのほうだって複雑な心境だったに違いありません。

上映中の館内でも、このネタになると女性の苦笑いと男性の照れ笑いの声が混ざりあって変な空気になってました。

まぁ、おっぱいだけで済むのか?という「君の名は。」史上最大級の疑問も浮かばないこともないですが、そんな汚れた大人みたいな考えは捨てましょう。

 

すれ違う心が求め合う

入れ替わってしまうもんだから、お互いを誰よりも知ってはいても会えない2人。でも同じ日本だし、会えなくもないし、どうやって顔を合わせるんだろうと思っていたら、とんでもなく困難な道のりが待ち構えています。

それでも運命は2人を結びつけようとします。

静かだったりコミカルだったりシリアスだったりコロコロと表情を変える作品だけれど、大切な人のためにひたむきに走り続ける先で2人がどう出会えるのかという根底にある大きな答えを、ご自身の目で確かめてもらえたらなと思います。

 

ことばあそびみたいに

何気ない一言が心にずっと残ったままで、どうしてなのかわからずにいたら、他の誰かの言葉につながって。人の魂を宿した言霊がまるで糸を紡ぐように結び合っていきます。多分一度観ただけでは気づかないくらい散りばめられているんじゃないかな?

「糸」というのも物語の大事なキーワードです。過去から未来へ、人から人へ。まるで中島みゆきさんの「糸」みたいですね。「君の名は。」というタイトルにもつながっていきますのでお楽しみに。

 

おわりに

考証を重ねて物語の疑問点やその答えを見つけ出す楽しみもあるのでしょうが、そんなことしなくても映画を観てるだけで笑えるし泣けるし、感動できる名作でした!ちょっと気になってるという方は、検索したりする前に観に行ってしまった方が楽しめるはず。ぜひ劇場に足を運んでみてください。