【ラリークロス】世界ラリークロス選手権(WorldRX) 第7戦 カナダの感想です

worldrx8月5日に、世界ラリークロス選手権(WorldRX)の2016年シーズン第7戦がカナダのグランプリ・デ・トロワリヴィエールサーキットで開催されました。北米大陸で行われる唯一の大会は、今までと異なる流れと展開になりました。

ルールについては以下の記事で説明していますので、事前に見ておくことをオススメします。

世界ラリークロス選手権(WorldRX)のルールについて説明します

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予選:ロケットスタート再び点火

予選で大活躍したのは、ペター・ソルベルグ選手(シトロエン DS3)。唯一Q3でティマ・ティマジヤーノ選手(フォード フィエスタ)に邪魔されパーフェクトとはなりませんでしたが、Q1、Q2、Q4でトップタイムをマークし余裕のセミファイナル進出です。前戦では不発の続いたスタートからの飛び出しが復活し、一度前に出るともう誰も止められません。

2番手の予選通過はティマジヤーノ選手。かなり強引な走りでしたが、なんとかしてソルベルグ選手の前に出たいという気持ちが伝わってきました。3位以降はヨハン・クリストファーソン選手(チームVolkswagen RX Sweden:フォルクスワーゲン ポロ)、マティアス・エクストローム選手(チームEKS:アウディ S1)、セバスチャン・ローブ選手(チームPeugeot Hansen:プジョー208 WRX)と常連が続きます。

 

 

セミファイナル:ラッキーボーイがファイナルの切符を手に

セミファイナル1

ロケットスタートを決めたソルベルグ選手に誰も追いつけません。ニコラス・グロンホルム選手(チームOlsbergs MSE:フォード フィエスタST)、ケン・ブロック選手(チームHoonigan Racing Division:フォード フォーカス RSRX)が脱落していき、ファイナルへの座はクリストファーソン選手とチームメイトのアントン・マルクルンド選手のフォルクスワーゲン勢が手にしました。

 

セミファイナル2

セミファイナル2は波乱の展開。スタートから飛び出したのはアンドレアス・バックラッド選手(チームHoonigan Racing Division:フォード フォーカス RSRX)でした。しかしタイトなコーナーが続くセクションのおかげで小回りの効くマシンが有利な様子。フォード フォーカスでは苦しい勝負になり、出だしでつまづいたティマジヤーノ選手から猛追を受けひたすら防戦に。

ファイナルラップにはジョーカーラップを利用してジャンプアップしたトッピ・ヘイッキネン選手(チームEKS:アウディ S1)が首位争いに加わりますが、2人をなんとか振り切りバックラッド選手が1位でフィニッシュ。ティマジヤーノ選手が、ヘイッキネン選手への接触によるペナルティでで失格となり、代わりにファイナル進出となったのは4位のティミー・ハンセン選手(チームPeugeot Hansen:プジョー208 WRX)。この偶然がファイナルでのミラクルにつながります。

 

 

ファイナル:雨の女神がほほ笑んだのは?

ファイナルを前に雨が降り出し、路面はウェットコンディションに。重要なスタートで飛び出したのはヘイッキネン選手とバックラッド選手。ソルベルグ選手はまさかのスタート失敗から最下位に沈んでしまいます。

2周目に入るとヘイッキネン選手がコーナーで外に膨らみバックラッド選手が首位に。その後ろには繰り上がりでファイナルに進出したハンセン選手がいて、スルリと2位に上がります。ペースの上らないバックラッド選手に対し、ハンセン選手は5周目のジョーカーラップを利用してついに首位を奪います。このあたりの戦略というか賭けというか、一発逆転の仕掛けが熱い。

2位を狙うクリストファーソン選手からのプレッシャーに後ろを気になくてはならなくなったバックラッド選手は、なんとか追撃を振り切りますが3連勝には届かず2位フィニッシュ。濡れた路面にマシンのセットアップがぴったりハマったというハンセン選手は予選も10位通過、セミファイナルも繰り上がりの3位と冴えない結果でしたが、ファイナルで見事優勝となりました。

最終結果は以下をご覧ください。

Live Qualifying Results – Supercar – Grand Prix De Trois-rivieres(FIA World Rallycross Championship)

 

 

感想

ソルベルグ選手のシトロエンDS3、ティマジヤーノ選手のフォードフィエスタSTなど、小回りの効くマシンの速さが目立っていました。テクニカルなコーナーで左右のクイックな切り返しが多く、バックラッド選手のフォードフォーカスは車重もあるせいかもたつく場面も見られました。メインストレートは長いんですが、比較的フラットはコースレイアウトだしパワーを活かすのは難しかったのかもしれません。

加えてウェットタイヤが路面に合っていたというプジョー208を駆るハンセン選手は、ファイナルで全てがかみ合って結果にもつながりました。もちろん実力もあるからこその勝利ですけどね。

2位に入ったバックラッド選手も連続表彰台記録は続きます。ハンセン選手が前に出たときに接触しそうでヒヤヒヤしたんですが、冷静でフェアな対応をしてくれたのでますます応援したくなりました。

ティマジヤーノ選手はアグレッシブな走りがトレードマークでもありますが今回はラフ過ぎました。ちょいワルキャラのライアム・ドーラン選手(BMW ミニ)が飲酒で暴れて本物のワルになり解雇されてしまったので、暴れん坊キャラでも目指してるんでしょうか。

5位でフィニッシュしたソルベルグ選手のマシンに6位フィニッシュのアントン・マルクルンド選手(チームVolkswagen RX Sweden:フォルクスワーゲン ポロ)が追突する事故がありました。見てた感じではブレーキが効かなくなっていたようですが、結構ガッツリ破損してたのでソルベルグ選手と彼のマシンも心配です。せっかく良い仕上がりになったのにまた1からセットアップし直すことになるんですよね。大変だ。

 

 

配信映像

【動画】DAY1ハイライト

 

【動画】ファイナルの映像

 

【動画】決勝ライブ映像(フル)

セミファイナル1:1:01:00頃から
セミファイナル2:1:13:00頃から
ファイナル:1:40:00頃から

 

 

おわりに

選手権首位奪還と同時に訪れた悲劇でソルベルグ選手の容態が気になりますが、打撲のみで骨折はなく、本人は元気そうで一安心です。

第8戦フランスは9月2日開催です。

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