フォーミュラE 2016シーズン最終戦 イギリス(ロンドン)の感想です

formula_e2016年7月3日にイギリスのロンドンでフォーミュラE 最終戦が開催されました。わずか3ポイントの差で訪れたチャンピオンを巡る決戦の時。チャンピオン争いもついに結末を迎えます。そして誰も想像しなかった結末が待っていました。

前日に行われた第9戦の感想はこちらです。

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予選:ここでまさかの同点

予選

予選でポールポジションを獲得すると3ポイントをゲットできるため、3ポイント差でチャンピオンを争う2人にとっては追いつかれるか引き離されるか、大きな勝負どころになりました。

ニコラス・プロスト選手(ルノー・e.ダムス)が好タイムを出し、チームメイトを鼓舞します。ルーカス・ディ・グラッシ選手(アプト・アウディ)選手もまずまずのタイム。セバスチャン・ブエミ選手(ルノー・e.ダムス)の様子を伺いながらスタートのときを待ちます。

そのブエミ選手、激しく攻めた走りで2人を超えるタイムを叩き出し暫定1位へ。スーパーポールに挑みます。この後オリバー・ターベイ選手(ネクストEV TCR)が3番手のタイムを出して上位陣に食い込み、ディ・グラッシ選手は4番手に終わります。なんとかスーパーポール進出できましたが、待ってる間はいつ他のマシンに抜かれるかドキドキだっただろうなぁ。

 

スーパーポール

予選の上位5台で行われるスーパーポールでもブエミ選手が圧倒的な速さを見せポールポジションを獲得。それを知ったディ・グラッシ選手は嘆きの声を漏らします。2番手にプロスト選手が入り、彼は3番手に。ターベイ選手、ニック・ハイドフェルド選手(マヒンドラ レーシング)が続きます。

これでブエミ選手が3ポイントを獲得。同点でディ・グラッシ選手に並びました。決勝で順位が上の方が勝ち!という非常にわかりやすい対決になるかと思われたのですが・・・。

 

予選ハイライト

 

 

決勝:歴史に残る(悪い意味で)名勝負?

前半

ポールポジションのブエミ選手を援護し、プロスト選手が後続をけん制するような形でスタートとなりました。が、最初のフルブレーキングポイントでディ・グラッシ選手がブエミ選手の真後ろにつき、そのままアターック!両者コースアウト、マシン破損と最悪の状況になってしまいました。

2台は決勝中に一番速いタイム「ファステストラップ」を記録したドライバーが得られるポイントの獲得を目指すことに。もうレースどうでも良くなってます。

一方、狭いコース上では各所でギリギリのせめぎ合いが繰り広げらます。いつも火花を散らして競り合うDSヴァージン レーシングのジャン-エリック・ベルニュ選手とサム・バード選手はこの日も5、6番手と実力拮抗。後続も渋滞気味のレースが続きます。

このコースで前を抜くのは至難の技。接触などが相次ぎ、ブエミ選手がファステストラップを狙おうとコースに復帰するとセーフティーカーが入ってきたりで攻めあぐねます。

スタート直後の混乱を交わしてトップに立ったプロスト選手が首位、直前でハイドフェルド選手をパスしたダニエル・アプト選手(アプト・アウディ)が2位でピットインのタイミングを迎えます。バード選手は同僚のベルニュ選手を引き離したところでマシントラブルを起こしリタイヤ。本当に運がない。

 

後半

後半になっても中盤はこう着状態。ドラゴン レーシング、ヴェンチュリー、マヒンドラ レーシングあたりの中堅チーム勢がお互い牽制しあう中、着実にプロスト選手が後続とのマージンを広げ安全圏に逃れ、アプト選手とベルニュ選手が2位を争います。

レース終盤になってようやくブエミ選手がファステストラップを記録。これでチャンピオンシップに王手をかけます。これを知ったディ・グラッシ選手も猛アタックを開始し、残り3周の時点でフルアタック、中間計測ではブエミ選手を上回るタイムを出してきます。

しかし最終セクターで伸びず、わずかに0.05秒届きません(ブエミ選手1分24秒582、ディ・グラッシ選手1分24秒633)。ここでブエミ選手がトドメを刺しにかかります。残り1周でさらに差を広げる1分24秒150の最速タイムを記録。これでディ・グラッシ選手はマシンを降り、ピット奥へと姿を消すのでした。

優勝はプロスト選手。2位はアプト選手となりました。3位から5位までがペナルティ降格となり、最終結果では6位フィニッシュのジェローム・ダンブロジオ選手(ドラゴン レーシング)が繰り上がりました。

 

最終結果は以下のリンク先でご確認ください。

■最終戦 イギリス ロンドン大会  最終結果(テレビ朝日)

 

決勝ハイライト

 

 

感想

プロスト選手の優勝、そしてブエミ選手の年間チャンピオン決定、チーム選手権でも優勝と、ルノー・e.ダムスにとってはパーフェクトな週末に。一方アプト・アウディはヒール役になってしまい最悪なシーズンフィナーレになってしまいました。

オープニングラップでのブエミ選手とディ・グラッシ選手のクラッシュは、わざとっぽいな〜と思えなくもないのですが、後半ファステストラップ狙いの走行でも同じ場所でブレーキが遅れてタイムをロスしていたので彼自身走り方を掴めていなかったのかもしれません。

終盤まで良きライバルだったはずの2人は、かつてF1名勝負を生んだアイルトン・セナ&アラン・プロストのような関係になっていくのでしょうか。盛り上がってくれれば面白いですけどね。

これでラストランとなるチームアグリのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手は、果敢に攻める走りで5位フィニッシュでしたが、ペナルティにより降格。去年は優勝も経験したのに、今年は不遇に終わりチームも消滅。来年が心配です。

 

 

おわりに

真夏にストーブリーグが始まるフォーミュラEでは、すでにドライバー移籍の話が飛び交い始めています。F1ドライバーの夢を断たれた人の集まりと呼ばせないためにも、もっと幅広い経験を持つ選手たちが集って、モータースポーツの新世代トップカテゴリーを目指してもらいたいなぁと思います。

シーズン3は2016年の10月9日から香港でのレースを皮切りにスタートします。その前にルールなどを確認しておかなければ。

 

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