世界ラリークロス選手権(WorldRX)2016 第6戦 スウェーデンの感想です

worldrx7月1日より、世界ラリークロス選手権(WorldRX)の2016年シーズン第6戦がスウェーデンのホリエスサーキットで開催されました。ラリークロスらしい熱い展開になった一戦の感想です。

ルールについては以下の記事で説明していますので、事前に見ておくことをオススメします。

世界ラリークロス選手権(WorldRX)のルールについて説明します

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予選:本戦じゃないのにボッコボコ

雨が降ったり止んだりの不安定なコンディションに左右されたのか予選から荒れた展開になりました。選手権争いの2人、マティアス・エクストローム選手(チームEKS:アウディ S1)、ペター・ソルベルグ選手(シトロエン DS3)らもQ1ではフィニッシュできないほど。

その後もレースごとに激しいぶつかり合いが起こり、多くのマシンがボロボロに。セバスチャン・ローブ選手(チームPeugeot Hansen:プジョー208 WRX)、ヨハン・クリストファーソン選手(チームVolkswagen RX Sweden:フォルクスワーゲン ポロ)、ペター・ソルベルグ選手(シトロエン DS3)、アンドレアス・バックラッド選手(チームHoonigan Racing Division:フォード フォーカス RSRX)とQ1からQ4まで毎回トップが変わるシーソーゲームが続きました。

右コーナーから態勢を立て直す暇もなく現れるジャンプスポットでも混乱は起こりティマ・ティマジヤーノ選手(フォード フィエスタ)もその犠牲になりました。変な体勢で着地してサスペンションを破損し、その盈虚もあってか好タイムを出せずセミファイナルにさえ進出できませんでした。

珍しく予選から全車ガンガン攻めまくっていて、コース上から押し出されたり、いろんな部品を引きずりながら走る光景が見られました。

 

 

セミファイナル:スタートの成否が勝負の分かれ目

セミファイナル1

いつもロケットスタートを決めるソルベルグ選手が今大会では不調でした。出遅れからコースを塞がれリズムに乗れません。なんとか前を行くクリストファーソン選手を捉えようとしますが届かずセミファイナルで姿を消しました。

逆にスタートから流れに乗ったティミー・ハンセン選手(チームPeugeot Hansen:プジョー208 WRX)が先頭でゴール。地元での優勝に近づきました。序盤でソルベルグ選手を抑えきったクリストファーソン選手が2位、エクストローム選手がなんとか3位に入り、ファイナルと進出となりました。

 

セミファイナル2

こちらもスタートが決め手になりました。一気に飛び出したバックラッド選手と、ピッタリ後ろにつけたローブ選手が終始レースをリード。ジョーカーラップの選択まで全く同じ戦略を取った2人がファイナルに進出。

3位にはジョーカーラップを利用して後半にジャンプアップしたアントン・マルクルンド選手(チームVolkswagen RX Sweden:フォルクスワーゲン ポロ)が飛び込みました。

 

 

ファイナル:最終コーナーまで何が起こるかわからない

スタートと同時にハンセン選手が飛び出し、序盤の主導権を握ります。バックラッド選手は1周目にジョーカーラップを選択、優勝を争う2人の戦略がわかれます。

後続にはローブ選手が続きますが、コーナーで膨らんだところをマルクルンド選手がパス、その後も2人が牽制し合い、ハンセン選手がリードを広げてきます。

ローブ選手はコーナリング中に前のマシンのお尻を軽くプッシュしてバランスを崩すような素振りを見せましたが(セミファイナルでも同じことしてました)、ラリークロスで戦うための技を1つ覚えたのかもしれません。それを嫌がったのかジョーカーラップに入ったマルクルンド選手は、ここでタイムをロスしてしまい一気に5位まで後退。

そして最後の勝負どころ、ハンセン選手とローブ選手がジョーカーラップに入ります。二人が通常のコースに戻った時、バックラッド選手が二人の前に現れます。この結末を知って力尽きたのか、最終コーナーでハンセン選手がまさかのマシントラブル。なんとかフィニッシュラインまで走りましたがローブ選手に抜かれ3位。目標としていた優勝まであと1歩届きませんでした。

 

最終結果は以下をご覧ください。

Live Qualifying Results – Supercar – HÖLJES(FIA World Rallycross Championship)

 

 

感想

ノルウェーに続きバックラッド選手の2連覇となりました。今回も抜かれるような隙を見せず、ジャンプポイントでもバランスが崩れず、それでいて安定して早いという完璧な内容。車重がある分コーナーでブレーキ早めになるみたいですけど、絶対インに飛び込まれないようにうまいライン取りができていて、彼を抜くのは簡単ではなさそうでした。

タナボタとはいえ2位にローブ選手が入ったのも驚きです。優勝こそないものの着実に結果を出して総合ランキング4位と好位置につけています。まだ競り合いが苦手みたいですが、コーナリング中に前のマシンのお尻を軽くプッシュしてバランスを崩すような素振りを見せたり、彼なりに戦う武器を身につけ始めているので今期後半戦も油断できません。

まさかの最終コーナーでスローダウンとなってしまったハンセン選手を始め、ファイナルには地元スウェーデンの選手が4人もいて、3位から6位までみんなスウェーデン人。優勝はできませんでしたが、最後まで観客の応援を受けることができて誇らしかったのではないでしょうか。

ちょいワルMINIのライアム・ドーラン選手、ティマティマ、そしてソルベルグ選手と応援している選手がセミファイナルで全滅してしまいましたが、ガチンコバトル風の展開は見ていて目が離せなくなりました。

メカニックの気持ちを考えると、予選くらいマシンに傷つけないで戻って来てよって思っちゃいますけど。

 

 

配信映像

DAY1ハイライト

 

DAY2ハイライト

 

ファイナルの映像

 

決勝ライブ映像(フル)

セミファイナル1:1:11:00頃から
セミファイナル2:1:23:00頃から
ファイナル:1:44:00頃から

 

おわりに

今回もWRCと同時開催。しかもF1やフォーミュラEとも一緒の日時。もう少しバラしてくれないものでしょうか。

第7戦カナダは8月5日開催です。

 

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