Amazonの電子書籍端末「Kindle」のニューモデル発表で思うこと

KindlePaperwhite6月23日に日付が変わる頃、Amazonの電子書籍端末「Kindle」のニューモデルが発表されました。現行モデルに比べ薄く、軽くなった端末の魅力と今後に思うことを書いてみます。

発売開始は7月20日

TwitterなどでアメリカのAmazonからラインナップの一部が消えたという噂が囁かれ、どうやらアメリカでは電子書籍販売が苦戦しているようなので機種も減らすのかなと思っていたのですが、新製品のための布石だったようです。

ニューモデルは廉価版の「Kindle」、発売予定日は7月20日でお値段変わらず8,980円。プライム会員なら4,000円オフで購入できます。

 

 

特徴をよく見てみる

より軽く

2016年モデルの大きな特徴は軽くなったこと。今まで形状はほとんど変わってきませんでしたからね。161gになり30gのダイエットに成功。画面のサイズは変わらずですが本体の大きさは高さ160mm × 幅115mm × 厚さ9.1mmとなり、高さで9mm、幅で4mmスリムになっています。厚さも1mmですが薄くなりました。

純正カバーを付けて持ち歩くと薄い文庫本2冊程度の重みがありますので、30gでも結構な違いを感じると思います。

 

解像度は据え置き

画面の解像度を表す数値は現行モデルと同じ167ppi。上位機種では倍近い300ppiという解像度のディスプレイを搭載していますが、活字を読む分にはそれほど気になりません。コミックなどを読むなら解像度が必要でしょうがKindle Fireタブレットの方が向いているし、低い数字を見て戸惑う必要はないですよ。

 

バックライトはなし

バックライトは暗い所で本を読むときは必要になるでしょうが、あんまり気にすることはないです。個人で気には紙の本を読むのと同じ環境で読むのをオススメしますので、その場合は不要です。

手持ちの2012年モデルにはバックライトが付いてるんですが、駅のホームの端、ちょっと暗い所で電車を待っている間に利用するくらいで普段はオフにしています。

 

カラーバリエーションが白と黒に

いままでは、ついでみたいにホワイトモデルが後から発表されるパターンが多かったですが、ここに来て2色同時展開となりました。明るい色のカバーとも合わせやすいし買い替えの時は白が欲しいなぁ。でも画面の周囲は黒の方が引き締まって見えていいのかもしれません。

 

Bluetooth初搭載

ヘッドホンとかでBluetoothを使っているので、これは地味に興味があります。たぶん読み上げ機能が使えるようになるのではないでしょうか。人工音声は正直微妙な感じなんですが、Audibleなどが対応してくれると読むだけではなく聞く読書としてもKindleを利用でき、幅が広がります。ハリーポッターシリーズとか長いから読まずに読んでもらいたい。

 

メモリの容量が倍になった

ここで言うメモリとは電子書籍を保存するためではなく、Kindleの処理効率を上げるために用意されたものです。ページをめくる速さとか辞書呼び出しのスピードとか快適な操作にも影響してくると思います。今使ってる端末は4年前に購入しましたが、文字をタップして2、3秒待たされることもあるので改善されれば嬉しいです。

 

 

で、結局「Kindle」ってなんなの?

「Kindle」って言うと、Amazonの電子書籍を指しているのか、Kindle Fireを含めた電子書籍を読める端末を指しているのか曖昧で他人に説明するのがとっても難しいです。

そのうえ電子書籍リーダーに「KIndle」というそのまんまの名称を持つ機種が存在しているので、余計混乱するんですよね。Amazon的にKindleってどんな定義になっているのか確認してみたいくらい。Amazonがフラッグシップとして世に広めたいのが今回発表された「Kindle」なのかもしれませんが、もう少し曖昧な名称のつけ方ををスッキリさせた方が良いと思います。

こんな感じとか。

  • Kindle:Amazonの電子書籍プラットフォームの名称
  • Kindle Paperwhite:Kindle電子書籍リーダー(Kindle Paperwhite Voyage、Kindle Paperwhite Oasisなどのラインナップにする)
  • Kindle FIre:Kindle電子書籍も読める多機能タブレット端末
  • Kindle Reader:iPhoneやAndroid、PCなどからKindle電子書籍を読むためのアプリ全般

 

もっと普及して欲しいよね

コミックは電子化されて新しい形で生き残るかもしれない。でも活字はどうなの?と考えると、もう紙と遜色ないレベルの電子書籍リーダーが出てきて普及を進めて、読むたびにエンディングが変わるとか電子書籍主体の発想で紙の媒体ではできなかったようなアイディアを取り込んで活性化して、活字の良さを知ってもらって、もう一度紙の良さも再認識するとかそういった変革が必要で、それには書籍というソフトウェアと今回発表された「Kindle」のようなハードウェアの両方を持つAmazonじゃないと無理かなと。

Amazonのような外資系企業にお金を貢ぐなんて日本のためにならない!と考える方もいるようですが、今の出版業界を救えるとしたら他に頼れる先が見当たらないんですよね。

なのできんどうさんのようなサイトにも頑張ってもらって、Amazonさんの力で変革を促したいです。

 

 

おわりに

こちらの記事(Amazonの電子書籍リーダーが普及しない理由を考える)でも書きましたが、まだまだ紙を超えるにはハードルが高くて、特に日本ではコミックの方が売れてるみたいだし白黒の電子書籍リーダーは普及が難しいのかもしれません。

でもこんな素晴らしい読書ツールが売れなくて生産されなくなってしまうなんてことになったらもったいない。次世代活字文化のためにも、1台いかがですか??