この想い とどけつながれ 糸のように【ちはやふる -下の句-】感想です(ネタバレなし)

2016年6月3日

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周囲がデップーデップーと叫んでいる中、6月に入ってようやく「ちはやふる -下の句-」を観てきました。ジワジワと盛り上がっていった上の句の評価に比べてあんまり噂を聞かない続編でしたが、これはこれで楽しめる作品でした。

本作のネタバレは控えていますが、前半部分のネタバレはちょっと含まれてますのでご注意ください。

「ちはやふる -上の句-」の感想はこちらです。

作品のあらすじ

かるた選手権で全国大会出場を決めた瑞沢高校かるた部のメンバーたち。最初はバラバラだったチームはいつしか一つになり、次の戦いに向けての練習が始まります。

しかしエースの綾瀬千早(あやせ ちはや)は、子供の頃からずっと目標としてきた綿谷新(わたや あらた)がかるたを辞めてしまったことに動揺を隠せず、部の活動もままならなくなってしまいます。部長の真島太一(ましま たいち)もその責任を抱え込んでしまい、幼なじみ3人の気持ちはバラバラに。

諦めそうになったとき、彼らに支えてくれたのはかるたを通して出会った仲間でした。高校に入って出会った部員たち。ずっと支え続けてくれた先生たち。戦いの中で知り合ったライバルたち。

かるたが好き。その想いがもう一度みんなを一つにします。東京代表を背負っての団体戦の戦い。そして個人戦では千早の前に現れる最強のライバル若宮詩暢(わかみやしおり)の登場。

かるたに紡がれた運命の糸は、どんな未来の形を描くのでしょうか。

 

 

作品の感想

上の句=動:下の句=静の対比

対戦シーンも少なくて少し物足りなかったような気がしますが、下の句は比較的大人しめだったのでそう感じたのかもしれません。

でもそれはしょうがないです。上の句のクライマックスのテンションそのまま引っ張るなんて無理ですから。そんなの「ロッキー」のエンディングでエイドリアーンって叫んだ直後にドラゴとの戦いが始まるようなもんです。宇宙船の中でエイリアン1匹見つけて追い出したと思ったら実は100匹いた!みたいなもんです。死んじゃいます。

勢いだけで走り続けていた全国大会出場までの道のり。ふと立ち止まってしまい、その先の道に不安を感じてしまう主人公たち。序盤は、もう一度走り出すための物語です。優しく見守ってあげれば後半に綺麗な夢を見せてくれます。

でも静まり返ってからの吹奏楽部のくだりとか、あえて大人しめな状況を利用してくるところも面白かったです。

 

広瀬すずさんVS松岡茉優さんの構図

下の句で広瀬すずさんが演じる綾瀬千早(あやせちはや)にとって最大のライバルとして登場する若宮詩暢(わかみやしおり)。対戦シーンが少ないとはいえ、この二人の対決は輝いていました。

袴姿の美女二人が画面の中に収まっているだけでも満足度マックスですが、一番すごいのはスローモーションを多用するこの作品の中で変顔いっさいなしなんです!一箇所くらい鼻がフガフガしててもおかしくないのに!音に反応して条件反射的に動きだす瞬間から全身全霊を懸けて一枚に手を伸ばし札を払い飛ばすまで、観てるこっちも気持ちを緩められません。

もうここだけずっと観ていたいくらい美しかった。

 

とどけ、つながれ

千年の時を超え、今なお愛され続ける百人一首とかるた。その道のりはきっと細々と厳しいものだったと思います。そんな世界に光を当てた「ちはやふる」という作品が生まれ、かるたが好きな人たちに支えられてここまで大きくなりました。百人一首の句なんて全然知らなくても、ちはやふるという言葉は多くの人の心に刻み込まれ未来へとつながって行きます。

この映画はかるた競技の面白さを伝えるだけではなく、かるたと、かるたを愛して続けてくれたたちへの恩返しのように感じられました。

自分だけ、お金だけ、今だけに目を向けることしかしない現代の文化が、果たして千年後にも残っているのでしょうか。残らないかもしれない。でもきっと百人一首は残っています。二千年後も、その先も。

 

 

この感想を書くために参考にさせていただいたサイトやブログ

 

おわりに

上下通して観たところで、ネタバレありの感想もそのうち書いてみようと思います。完結編となる次回作の公開も決定し、もう一度あのメンバーと再会できると思うと今から楽しみですね。