小説版「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」映画版との違いは?(ネタバレもあり)

2016年5月17日

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昨年公開された「スターウォーズ フォースの覚醒」が公開されてから間もなく小説が発売され思わず購入してしまいました。映画の方も家でゆっくり鑑賞できるようになり(考察はこちら)小説版との違いもいくつか発見しましたので、面白かったいくつかのポイントをご紹介します。

ネタバレも含むので、映画鑑賞後に読むことをオススメします。

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ポー・ダメロンの脱出劇

ファースト・オーダーに捕まるも、盗んだTIEファイターで走り出す〜♪という大胆な脱出劇を演じたポーですが、直後に被弾墜落そして行方不明と物語序盤であっさり消滅。

しかし彼は無事にレジスタンスに戻り、後の展開で重要な役割を果たすのですが、あまりにも突然再登場するために序盤のアノ人か!と気づくまでちょっと時間がかかりました。そんなポーが惑星ジャクーに墜落した後のストーリーが小説版には掲載されています。

(多分パラシュートみたいな脱出装置で)砂漠に投げ出され、失っていた意識を取り戻したポー。水も食料も無くフラフラの状態で灼熱の砂地を歩いていると1台のスピーダーが通りかかるのを発見します。乗っていたのはブラリナと呼ばれる小柄な現地種族のナーカ。

「よぅ。1人で砂漠をお散歩するには、ちょっと暑すぎやしないかい?」

最初はTIEファイターを盗んで脱出したなんて話を信じてくれないナーカでしたが、盗賊に追われることになりポーにスピーダーの運転を託すと見事な操縦で追っ手を撃退してくれます。ポーに助けられたナーカはすっかり彼のことが気に入り、ジャクーからの脱出を取りなしてくれることになるのでした。

人懐っこいポーの性格と、やっぱり凄いパイロットだったことを証明してくれる面白いエピソードでしたが残念ながら映像化はされませんでした。

 

レイの才能

スターキラー基地の破壊とカイロ・レンに捕まったレイのの救出のため、ミレニアム・ファルコンで敵の本拠地で潜入するフィンとハン・ソロ、そしてチューバッカ。自力で逃亡したレイと無事に合流し、次は基地の破壊活動を開始します。

基地の弱点であるオシレーターにどうやって潜入し、爆弾を仕掛けるかが問題になるのですが、そこでレイの前職が役に立ちます。

「(脱出の際に)内部構造を見てきたんだけど、わたしがずっと部品集めしてきたスター・デストロイヤーとほとんど一緒なの。集中制御室に連れてって。みんなが中に入れるようにするから!」

映画ではレイが部品を一つ外すだけでドアが開き、ハン・ソロが「頼もしい子だ」と言うセリフのみになってしまいましたが、実はレイがジャクーに墜落したスター・デストロイヤーの中で廃品回収屋として長い時間を過ごし、機械に詳しくなっていたからこそ可能になった作戦だったのです。

 

フィンの決意

集中制御室に向かうため、フィンとレイは停めてあったスピーダーを盗み雪の上を疾走します。

「雪って冷たいのね!ジャクーとは正反対!」

「住んでみたらどうだい!ここには2つの季節しかないんだぜ!冬か、死ぬほど寒い冬かだ!」

なんて冗談を言い合っているうちに後ろから追っ手がやってきます。レイは操縦で手いっぱい、フィンができることは後方への応戦しかありません。常に戦うことを躊躇し続ける、悩める戦士フィン。しかも相手は元同僚となればためらうのも無理はありません。

でも彼は昔とは違います。ただ命令を実行するだけのマシーンではなく、やるべきことがある。その思いがフィンを動かし見事に敵のスピーダーを撃墜。それにしても射撃の腕が凄いなぁ。もしかして親からの遺伝とかって伏線?

フィンの成長を描いたエピソードは撮影されたものの(一部が特典映像の未公開シーンとして登場しています)映画からはカット。決して彼はただのヘタレではないのです。

 

カイロ・レンの迷い

映画版では触れられていませんでしたが、何者かがスターキラー基地に侵入したことに気づいたカイロ・レンは調査に乗り出します。拠点の近くで発見したのはなんとミレニアム・ファルコン。コクピットルームに入り、何やら考え込んでいる様子が小説では描かれていました。父がすぐ近くにいることを知り、ついに今まで果たせなかった行動を実行する機会が訪れたことを確信したのでしょうか。

ハン・ソロたちがオシレーター内部に侵入したことを知り部下を連れて後を追いますが、誰にも邪魔されたくないのか単独行動に出ます。多分ここで父に出会えることを予期していたのでしょう。

そして現れたハン・ソロ。己の弱さと決別するため、カイロ・レンは父を殺してしまいます。これで彼は強くなれたのでしょうか。小説では心の中が描かれています。

「自分のしたことに驚き、カイロ・レンは膝から崩れ落ちた。これでもっと強くなれると心のどこかで信じていた。しかし彼は以前より弱くなってしまったことに気づいたのだった」

ダースベイダーに憧れ、ダークサイドへの道を極めようとするカイロ・レン。でも彼の心にはまだ良心が残っているようです。今後の続編で、彼に手を差し伸べ正しい道へと導いてくれるのは一体誰なんでしょう。

 

英語なのがちょっと大変ですが

残念なことにこの小説、まだ英語版しか販売されていません。でもKindleなら英語の意味もすぐ教えてくれるので(途中休憩を挟みつつ3ヶ月近くかかりましたが)なんとか最後まで読めました。

最後まで読むコツは、単語とかフレーズが多少わからなくても、なくとなく感じが掴めたらどんどん先に進んでしまうこと。わからない部分は映画を観てからもう一度読めばイメージを捉えやすいです。

洋書を購入すると分厚いし紙質も良くないしいろいろ不便ですが、Kindle なら文庫本サイズに収まります。キャンペーン中に購入すれば安く手に入れられますし、気になる方は小説と一緒にゲットしちゃいましょう。

 

おわりに

小説版と映画版の違いはストーリーの変化ではなく、映画版で省略されているエピソードの追加により印象が変わる程度のものでした。

残念ながら映画で明かされなかった秘密は小説でも明らかになっていませんでした。しかし映画の未公開シーンがしっかりと描かれていたり、映像だけれは伝わらない各キャラクターの心模様が文章でしっかりと表現されていて、スターウォーズへの愛情がさらに深まることになりました。他にも物語をより深く楽しめるディテールがたくさん詰まっていますので頑張って読んでみると良いですよ。detonatorとかconfinementなど、ちょっと物騒な英単語もたくさん覚えられます!

そのうち日本語版も出ると思うので、そのときは母国語でじっくり読みたいと思います。

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