世界ラリークロス選手権(WorldRX)2016 第2戦 ドイツの結果と感想です

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5月6日より、世界ラリークロス選手権(WorldRX)の2016年シーズン第2戦がドイツのホッケンハイムリンクで開催されました。過去に例がないほどの激戦となったレースの模様を感想を交えながら振り返ります。

ルールについては以下の記事で説明していますので、事前に見ておくことをオススメします。

世界ラリークロス選手権(WorldRX)のルールについて説明します

 

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予選:チャンピオンの苦悩、強豪の台頭

前戦で優勝し今回も優勝争いが期待されたペター・ソルベルグ選手でしたが、マシンの不調でタイムが振るいません。Q3ではトップタイムをマークしますが、続くQ4ではWRCでもライバルだったチームPeugeot Hansenのセバスチャン・ローブ選手との接触でエンジンがストップしてしまい完走できず。それでもなんとかセミファイナルに残ることができました。

好調だったのはアウディS1を駆るチームEKSのマティアス・エクストローム選手。チームメイトのトッピ・ヘイッキネン選手も3位に入りチームとしての総合力が感じられます。2位にはチームVolkswagen RX Swedenのヨハン・クリストファーセン選手とこちらもドイツ車フォルクスワーゲン・ポロと地元パワー爆発です。

しかし予選を一番盛り上げてくれたのはチームPeugeot Hansenのティミー・ハンセン選手でした。Q3のレース中にマシンが炎上しこれでリタイヤかと誰もが思う中、なんとQ4で再登場、しかも1位でフィニッシュ!残念ながらレース後の車両の重量規定違反(マシン左前側の部品が明らかに少なくなっていて見てる時も心配でした)でセミファイナルには進出できませんでしたが、ドライバーとメカニックの不屈の闘志を見せてくれました。

 

 

セミファイナル:歴史に残るほどの激しいデッドヒート!

セミファイナル1

ここでもチームEKSのエクストローム選手とトッピ・ヘイッキネン選手の好調ぶりが目立ちます。スタートからトップはこの2台に絞られ、その後方では決勝進出への残り1枠を懸けた争いが激しくなり各車徐々にボロボロに。

ローブ選手は結局セミファイナルで姿を消すことになりましたが、苦手なぶつかり合いの渦中に飛び込むなど今まで見たことのないアグレッシブな走りや、最後の最後まで前方にプレッシャーを与え続けるなど新しい一面を見せてくれました。

3位には混戦から抜け出したアウディA1のロビン・ラールソン選手が入り決勝進出を果たしました。

 

セミファイナル2

レース直前までマシンの修理を続けるソルベルグ選手とメカニックたち。その甲斐あって無事出走可能となりました。スタートから飛び出したのはクリストファーセン選手。しかし左後輪がパンクし白煙を上げており、ペースも上がらず全車が団子状態に。

それでも気合いで走り続けるクリストファーセン選手。その後方は順位が目まぐるしく入れ替わる大混戦になります。レース巧者のソルベルグ選手と小回りの効くBMW ミニで攻めるライアム・ドーラン選手の抜きつ抜かれつの接近戦、その後ろからはチームHoonigan Racing Divisionのケン・ブロック選手が隙を伺い、誰が決勝に進めるのか全く予想がつきません。

逃げ切ろうと必死のクリストファーセン選手でしたが最終ラップでついにマシンが大破。さらにトップ争いに火がつきます。スローダウンしたクリストファーセン選手を先に交わしトップに飛び出したのはドーラン選手。2位にはソルベルグ選手、最後までソルベルグ選手を追い回したブロック選手までが決勝に進出しました。

実況の人も熱くなり「こんなの見たことない!」と連呼するほどの熱いレースとなりました。BMW ミニはパワーが足りないようですが回頭性が高くテクニカルなコースで今後も活躍してくれるかもしれません。

 

 

ファイナル:地元アウディ圧巻の走り!

スタートからレースをリードするのはアウディのヘイッキネン選手とエクストローム選手。後方の混戦から頭一つ抜け出したブロック選手が追いかけます。ソルベルグ選手はエンジンの不調でスピードが伸びませんが混乱の隙を付いて4位に浮上。

レースはこのまま決まるかと思われましたが、エクストローム選手がジョーカーラップを利用してヘイッキネン選手のオーバーテイクに成功。これぞラリークロス!という戦いの末、見事優勝を決めました。

「DTMのファンに見守られながらラリークロスで勝利できるなんて、今までの人生の中で一番幸せな瞬間だよ!トッピ(ヘイキネン選手の愛称)も素晴らしいドライバーで、クリーンなレースができたよ。でもまだ終わりじゃない、次はDTMがあるからね!」

エクストローム選手はこの日ラリークロスと併催となったドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)でも出走するため、喜ぶ暇もなく次のレースへと向かったそうです。

アウディの1 – 2フィニッシュに続いて3位に入ったのは今年からフル参戦を表明、ギリギリのタイムでセミファイナルに進出して勝ち上がってきたケン・ブロック選手。アウディの2台には追いつけませんでしたが見事表彰台をゲット。前戦は期待されながらも予選敗退と良いところが見せられませんでしたが、さすがアメリカのスターはきっちり仕事してくれます。

4位にはエンジンの不調を訴えながらも熟練の走りでペター・ソルベルグ選手が入り、シーズンランキングでエクストローム選手に同ポイントで並ばれながらも首位をキープしました。非力な状態でも隙あらば前に出るレーシングスピリットには感動してしまいました。

 

最終結果は以下をご覧ください。

Live HEAT Results – Super Car – Hockenheimring

 

DAY1ハイライト:Q1 – Q2

 

他のモータスポーツでは見られない!白熱のセミファイナル2

 

第2戦ドイツ 決勝ライブ映像(フル)

セミファイナル1:1:09:00頃から
セミファイナル2:1:22:00頃から
ファイナル:1:41:00頃から

 

おわりに

プジョーやアウディなど車両製造メーカーの強さが見えてきたので、単独参戦のソルベルグ選手は厳しい戦いを強いられることになりそうです。次週13日からは早くも第3戦ベルギーが開催と楽しみが続きます。

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