フォーミュラE 2016 第7戦 パリ(フランス)の結果と感想です

2016年5月12日

formula_e2016年4月23日にフランスのパリ市街地で2016年のフォーミュラE 第7戦が開催されました。チャンピオンシップ争いを繰り広げる2人のドライバーにとって勝負どころとなった一戦、振り返ってみたいと思います。

 

開催場所の紹介

フォーミュラEを設立したFIA(国際自動車連盟)の本部が置かれるフランス、花の都パリ。

このコースの特徴は、今シーズンでは一番短い1.9.kmの全長ながら名所エッフェル塔からもほど近くナポレオン1世も眠るアンヴァリッドのドーム教会を取り巻くように巡るコースレイアウトになっています。コース幅は狭くストレートも短いため、抜きどころの少ないサーキットで上位を狙うにはスタートポジションが重要になってきます。

歴史の重みも感じられるこの場所で、どんな結末が訪れるのでしょうか。

 

 

予選:滑りやすいコースで綺麗にまとめたのは?

予選

各車滑りやすい路面に苦しみながらの戦いとなりました。

シリーズランキングトップ、アプト・アウディのルーカス・ディ・グラッシ選手は4番手と余裕をもってスーパーポール進出。ランキング2位、ここでトップに返り咲きたいルノー e.ダムスのセバスチャン・ブエミ選手はペースが上がらず8位に沈みます。

ヴェンチュリーのマイク・コンウェイ選手がスピンしたところにマヒンドラ レーシングのニック・ハイドフェルド選手が衝突してしまうような荒れた展開の中、綺麗にまとめたDSヴァージン レーシングのサム・バード選手がトップタイム、チームメイトで地元フランス出身のジャン-エリック・ベルニュ選手が2番手で予選通過となりました。3番手にはヴェンチュリーのステファン・サラザン選手、5番手はブエミ選手のチームメイト、ニコラス・プロスト選手でスーパーポールに挑みます。

 

スーパーポール

予選上位5台で行われるスーパーポールでは、本気を出してきたディ・グラッシ選手。ベルニュ選手を抑えてトップかと思われましたが、ここでもバード選手が最速タイムを叩き出してトップを奪い、今季3度目のポールポジション獲得となりました。

 

予選ハイライト

 

 

決勝:チームメイト同士で争っているうちに・・・

前半

大事なスタートでホイールスピンを起こし出遅れてしまったバード選手を2番手、3番手のディ・グラッシ選手。ベルニュ選手があっさりと追い抜きます。ディ・グラッシ選手はここからペースを上げ一人旅状態へ。ベルニュ選手は必死でバード選手のプレッシャーに耐えながら走ります。

果敢に攻めるのはブエミ選手、そしてチーム アグリのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手。狭いコースを果敢に攻め、ブエミ選手は8番手から4番手、ダ・コスタ選手は10番手から8番手に上がります。

スタートに失敗したバード選手はなんとかベルニュ選手の前に出たいものの攻めきれず、ピットインのタイミングにチャンスを賭けます。

 

後半

ほとんどのマシンが同時にピットインしたことでピットレーンは大混雑。しかし大きな混乱は起きず上位陣は前半と同じ隊列のままの復帰となりました。

ベルニュ選手とバード選手のテールトゥノーズは以前続いており、油断すれば一瞬で順位が入れ替わりそうです。しかしベルニュ選手は俄然譲らず膠着状態の中、先頭のディ・グラッシ選手は悠々と走り後続からの追い上げを断ちます。

バード選手は終盤になってついにコースオフ、クールなリカバリーを見せますが6位まで落ちてしまい戦いに終止符が打たれます。

フィニッシュ間際にはフォーミュラEへ初参戦となったマー・チンホワ選手のクラッシュによってセーフティカーが入り一波乱あるかと思いましたが、レースは開始されずそのまま終了。ディ・グラッシ選手の2連勝となりました。

2位はベルニュ選手、3位は地元企業ルノーのブエミ選手とフランス勢が大活躍。地元でのレース開催に花を添えました。

最終結果は以下からご覧ください。

第7戦フランス パリ大会 最終結果

 

決勝ハイライト(ショートバージョン)

 

決勝ハイライト(ロングバージョン)

 

 

感想

フランス観光地のド真ん中と場所が良いおかげなのか、多くの観戦者が訪れていて盛り上がっているようでした。

そんな中今回も優勝したのはディ・グラッシ選手。後方で繰り広げられたチームメイト同士の2位争いにも助けられ余裕の勝利となりました。

ペースはベルニュ選手よりも良さそうだったバード選手は速くてクリーンな走りをするので応援している選手の1人でもあるんですが、あまりガツガツ行くタイプではなさそうなのでオーバーテイクのチャンスが少ないコースでは厳しいのかもしれません。

今回はYouTubeのハイライトとテレビ朝日の放送の両方で観戦したのですが、テレ朝の方はレースの進行と関係ない話ばかりで(多分録画した映像を見ながら声を当ててるだけ)ブエミ選手やダ・コスタ選手の頑張りや、この次の週には日本でスーパーGTに参戦したネクストEV TCRのオリバー・ターベイ選手のことなど全く無視でしたし、あまり楽しくなかったです。

YouTubeのハイライトは実況が英語なのですが、選手の名前とライトハンダー(右コーナー)、レフトハンダー(左コーナー)くらい聞こえればあとはテンションの高さで楽しめちゃうと思います。見るならこっちがオススメです。

 

 

おわりに

フランス市街地での開催が成功して、これが名物になってくれるともっと認知度も高まっていくのかなと思います。

第8戦 ベルリン(ドイツ)は5月21日開催です。