世界ラリー選手権(WRC)2016 第4戦 ラリー・アルゼンチンの結果と感想です(その1)

wrc4月21日(木)から4日間にわたり、世界ラリー選手権(WRC)の2016年シーズン第4戦、ラリー・アルゼンチンが開催されました。長い休息を終えて舞台は中米から南米へ向かい、情熱もさらにヒートアップ。感想を交えながら結果を振り返っていきたいと思います。

 

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概要

首都ブエノスアイレスから北西700kmに位置するコルドバ市。その近郊にあるリゾート地、カルロスパスを拠点に18ステージ、タイムアタック走行距離364.68kmの戦いを4日間にわたり繰り広げます。

コルドバの市街ステージを皮切りに渓谷や山岳地帯を駆け抜ける美しい景観が自慢のラリーですが柔らかい砂地に隠れた岩石などリスクも多く、選手たちにとっては最後まで油断のできない過酷なレースでもあります。昨年まで3連覇の王者セバスチャン・オジエ選手もここではまだ勝利したことがなく、他のドライバーも過去の苦い思い出を噛みしめながら今年こそは!と開催前から意気込みを見せてくれました。

川を横切るときに高く跳ね上がる水しぶき、まるで月面を走るかのような光景、そして情熱的なファンが大騒ぎする姿など、観戦する側としても独特なムードを感じられる一戦です。

 

ラリー・アルゼンチンの紹介

 

ラリー・アルゼンチンのステージ紹介

 

 

DAY1:熱気の中、落ち着いたスタート

初日は1.5kmのショートコースのみ。多くの観客に囲まれたコルドバの市街地コースを駆け抜けるナイトステージです。開始直前の天候は晴れており、夜に入って気温も爽やかな22度とコンディションは良好。土曜までは雨の心配はいらないようです。

ここでトップに立ったのはヒュンダイ・モータースポーツのダニ・ソルド選手と同タイムで並んだフォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジエ選手。

0.1秒差でDMACKワールドラリーチームのオット・タナク選手が続きますが、彼は自分の走りに納得していないようです。

「コースの下見がしっかりできなかったから、ちょっと難しかったかな。ゴルフのバギーでさっき走っただけだからね・・・」

 

本格的な戦いは次の日から。まだまだ誰が勝利するのかわかりません。

 

ステージ1 – 4ハイライト

 

 

DAY2:フライング・フィンの好調続く

スタート時間を間近に控えた朝8時前の気温は9度。最高気温は22度と予想され、多少雲の出るところはあるものの晴れて乾燥した1日になりそうです。

この日は8ステージ150.08km、カラムチタ渓谷に向かい本格的なラリーが始まります。

トップドライバーは全員柔らかめのタイヤを選択し、滑りやすい路面に対応しました。ここまでのチャンピオンシップの順位が出走順となり1番手はオジエ選手。先頭走者は路面上に積もった埃の掃除役となってしまうため思うようにタイムを伸ばせません。代わりに首位を奪ったのはチームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラ選手。出走順位6番手のアドバンテージを活かして後続との差を徐々に広げていきます。前戦メキシコから好調を維持して今回も絶好調。でもこの人の場合最後までどうなるかわからないんですけどね。

「大きなミスもなくて本当に良い1日だったよ!小さいミスはいくつかあったけど、激しく攻めているからしょうがないね。路面が悪いから朝は慎重に行ったんだ。得意なコースではないし2回目(この日は午前と午後で同じルートを通りました)は轍も出来てデコボコだから無理しないようにしたよ」

Latvala leads after leg one in Argentina(WRC.com)
(2日目を終えてラトバラ選手がリード)

 

結局この日のトップはラトバラ選手、2位にオジエ選手。4位には同じメーカーのアンドレアス・ミケルセン選手が付けフォルクスワーゲンの1 – 2 – 4体制となりました。3位にはヒュンダイ・モータースポーツNのヘイデン・パッドン選手が粘り強く食らいついています。初日首位のソルド選手も5位に残っています。

優勝を争うヒュンダイチームとは逆にフォード勢は全員不調気味。前日元気だったタナク選手はエンジントラブルなどが重なりリタイヤ、Mスポーツ WRTのエース、マッズ・オストベルグ選手は首位から2分以上離されての6位と冴えません。今回もスポット参戦のヘニング・ソルベルグ選手がしれっと7位にいるのが返って目立ちます。先週世界ラリークロス選手権(WorldRX)で弟ペター・ソルベルグ選手が優勝したので気合が入っているのでしょう。

 

ステージ5 – 8ハイライト

 

続きます

次回に続きます。

 

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