4月15日より、2016年シーズンの初戦となる世界ラリークロス選手権(WorldRX)第1戦がポルトガルで開催されました。元WRCチャンピオンやアメリカのスタードライバーが参戦した注目の今季初戦の結果と感想です。
ルールについては以下の記事で説明していますので、事前に見ておくことをオススメします。
世界ラリークロス選手権(WorldRX)のルールについて説明します
DAY1:雨の中での攻防戦!運と実力のガチバトル
DAY1は悪天候の中予選の1、2回目(Q1とQ2)が行なわれました。次の日のQ3、Q4と合わせて成績上位16台がセミファイナルに進めます。サーキット上には水が溜まり、グラベル(未舗装のコース)は泥まみれ。まともに走ることさえ難しい状況で複数台が競争するデンジャラスなレース展開に。
雨も弱くなったり強くなったりと運任せな要素が多くなりましたが、初日を終えて首位はチームEKSRXでアウディS1を駆るマティアス・エクストローム選手。2位にはチームVolkswagen RX Swedenのヨハン・クリストファーソン選手がポロ RX Supercarで2位に。3位にはトッピ・ヘイッキネン選手が入り、チームEKSRXが1、3位と良い位置につけました。
DAY2:天候は回復してチャンピオンが本領発揮!
2日目は天候が回復し、ドライバーの実力が試される戦いとなりました。Q3、Q4では一昨年から年間選手権2連覇のペター・ソルベルグ選手が好タイムを出し予選終了時で予選2位に浮上します。セミファイナル、ファイナルでも圧巻の走りで今季初勝利。勝つための法則を知っている人の走りを見せてくれました。シトロエンDS3との相性も良いようです。2位にはアウディA1で参戦しているロビン・ラールソン選手。チームEKSRXのヘイッキネン選手が予選からの好調を維持して3位に入りました。
初戦から良い成績を期待されていた元WRC王者セバスチャン・ローブ選手はチームPeugeot Hansenからプジョー208 WRXを操り決勝まで進みましたが、ブレーキングのミスやマシントラブルにより総合7位と予想ほど活躍はできませんでした。この人はぶつかり合いが苦手なようなので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
アメリカのスター、ケン・ブロック選手も目立った活躍はできず予選を突破できませんでした。しかしチームメイトのアンドレアス・バックラッド選手が総合5位入賞と、チームHoonigan Racing Divisionと使用マシンのフォード フィエスタ STには今後戦えるだけのマシンポテンシャルがあることを示してくれました。あとは彼の腕次第?
第1戦ポルトガル ライブ映像
感想
決勝の模様はライブ配信もあってリアルタイムで観戦したのですが、F1なんかよりもサクサクと進むので飽きないし気軽に楽しめる感じがします。ルールもシンプルだけどよく考えられていて、ジョーカーラップがあることによって最後まで誰か勝者かわからないのも面白いし。
レースが短い分スタートダッシュとスタートポジションの重要性が高すぎるような気もしますが、その辺も戦略を立てるポイントになっていて想像以上に頭を使うモータースポーツでした。
簡単なルール説明は以下の記事に書いてありますので、ご興味があったら読んでみてください。
世界ラリークロス選手権(WorldRX)のルールについて説明します
決勝の模様は無料で見られます
コースレイアウトや決勝の模様は以下のリンク先で見ることができます。
BOMPISO WORLD RX OF PORTUGAL(FIA World Rallycross Championship)
こちらでは最新のライブ配信の映像を見ることができます。
World RX Live Coverage(FIA World Rallycross Championship)
おわりに
まだまだ知名度の低いラリークロスですが、実際にリアルタイムで観てみると楽しさが伝わってきました。観客もすごく多いようなんですが、こんなイベント早く日本でもやってもらいたいですね。
もう少しチームや選手の名前を覚えてお気に入りのチームを作っていきたいです。黒いMINIとかカッコ良かったなぁ。
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