「ちはやふる -上の句-」を観てきました。作品に強く関心を持っていたわけではなかったのですが、観終わった後はすっかり虜になって帰って来ました。広瀬すずさんの魅力だけでなく、たくさんの感動が詰まっていました。
今から下の句が楽しみで仕方ありません。
作品について
まずは観ていない人向けに簡単な作品のご紹介です。
作品情報
- 原作:末次由紀
- 監督:小泉徳宏
- 主演:広瀬すず
- 上映時間:111分
- 『ちはやふる -下の句-』は4月29日(金・祝)より上映
あらすじ
百人一首の札を取り合う競技かるたを通じて友情で結ばれた綾瀬千早(あやせ ちはや)、綿谷新(わたや あらた)、真島太一(ましま たいち)の3人は、お互い強くなろうと誓い合うも小学校卒業後に離れ離れになってしまいます。
千早は強くなって新に会いたいという想いを忘れないまま高校に入学、そこで再会した太一を巻き込んで競技かるた部を結成します。
一人離れた地で暮らす太一との再会を願い、新しく出会った仲間たちを共に全国大会を目指す戦いが始まるのでした。
感想
いやー、青春でした!もう一度あの頃に戻ってやり直したいです。
広瀬すずさんの演技に感動
まずは広瀬すずさんの好演。天真爛漫で夢まっしぐらな千早の性格をブレなく表現しているし、畳敷きの大人しめな風景でも袴姿のすずさんがいるだけでもの凄い華やかになるんです。
ぽってりとしたくちびるに、意識を集中するときに見せる綺麗な耳の形。札を狙うときの真剣な眼差しも緊張感が高まって見てるこっちまで息を止めてしまうほど。多用されるスローモーション中でも隙がない、想像を超えた美貌と演技力に感動しました。
みんなが主役
主演はすずさんですが、決して一人勝ちではなくて競技かるた部5人の中心にいます。かるた経験者だからこそ感じるプレッシャーや初心者の壁、前向きな気持ちやネガティブな感情など部員はそれぞれの思いを持っていますが、映画の中では1人を孤立させてしまうことなく、理解してくれるメンバーと対となるメンバーがいてうまくバランスが取れるようになっており、その真ん中の軸にいつも千早が存在していました。
逃げたい気持ちと戦い続けている人、勝利の喜びに気づいた人、勝てない相手がいる苦しみを知る人、仲間の大切さを知った人、そして真っ直ぐ夢に向かっていける人。みんながそれぞれ主役になる場面が用意されているから全員を応援することができたし、共感できる部分も多かったのかなと。
この作品、きっと観る人によって誰が主人公になるのか違います。太一や机くんにも泣かされたし終盤にカッコイイところを見せてくれた肉まんくんも良かったけど、個人的には察しが良くて太一の背中をそっと押してあげたり画面の奥にいても”しおらしさ”が伝わって来た、かなちゃんを主人公と認定します!可愛いし、さりげなさが大好き。そんな小さな優しさが伝わるのもこの映画の良いところ。
静から動につながる音の魔法
千早が耳を澄ますと周囲の音が静まり返り、時間まで止まってしまったかのような静寂が訪れます。そこから畳を打つ音と同時に動の世界へと一気に転換!張り詰めた弓の弦を解き放つような開放感は物語が持つ疾走感と組み合わさってどんどんと加速していくようで気持ちが良く、テンションがずっと右上りに。
スローモーションが多いとクドくなりがちですが、音の使い方との相乗効果で緩急のついた上手な演出になっていまます。
最後まで楽しんで
エンディングはポップなPefumeさんの「FLASH」が流れます。オープニングとエンディングに使われている和風テイストのアニメーションとポップな感じが合っていました。最後まで楽しんで観ているといいことがあるかもしれませんよ。
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最後に朗報です
「アニマックスPLUS on PLAYSTATION」ではアニメ版ちはやふるの1期、2期を配信中です。PlayStation3、PlayStation4、PlayStation Vita、PlayStation Vita TVを持っていれば無料で視聴できるので、まだ見ていない人はこの機会にコンプリートしてしまいましょう。
うちのプレステ3も映画鑑賞以外の用途が増えて嬉しいです。
この感想を書くために参考にさせていただいたサイトやブログ
- #235 ちはやふる 上の句/待ってこないなら、取りに行く!(tsunagu.さん)
- 映画感想文【ちはやふる】主役が広瀬すずじゃないところが面白い!あらすじネタバレなし。(【映画と読書とOLと】もはやOLは趣味です。さん)
おわりに
基本はコメディのノリだし、主役の5人以外もちゃんと目立っていてライバル校の生徒も原田先生もみんな好きになれるし、札読みの人はおもわず笑ってしまうほど美声すぎるし最後までいろんな楽しさが詰まっていました。
「ちはやふる -下の句-」の感想はこちらです。
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