【WRC2016】マシンとチーム紹介(シトロエン編)

2016年2月8日

wrcシトロエン編

世界ラリー選手権(WRC)の2016年シーズンで使用されるマシンやチーム、選手を紹介していきます。個人的な思い入れも多分に含まれていますが、一緒にWRCを応援してくれる方に喜んでいただければと思います。

ここはシトロエンチームについての情報を載せています。他のチームも準備中です。

選手等の名称は基本的に「ラリープラス」さんに合わせています。

スポンサーリンク

シトロエン DS3 WRC

Citroen DS3 WRC(マシンスペックはこちらです)

コンパクトなボディなのに安っぽくならず、お洒落なスタイルと可愛さを兼ね備えたデザインはさすがフランスのメーカー。しかしWRC用に製作されたDS3 WRCは見た目とは裏腹の強さで、2011年、2012年とチャンピオンカーとなりました。シトロエンの撤退により2016年のアップデートはありませんでしたが、エースドライバーのクリス・ミーク選手がスポット参戦ながら4戦2勝と絶好調。来季のニューマシン、シトロエン C3への期待も高まります。

 

アブダビ・トタル・ワールドラリーチーム(アブダビ・トタル WRT)

Abu Dhabi Total World Rally Team

2017年からの新体制に向けた準備期間として撤退を表明したシトロエン。第一線を戦い続けたこのチームからもシトロエンの名前が消えて少し寂しくなりました。

今年はシーズンを通しての参戦を見送り、2017年に登場するニューマシンの開発をメインに活動を続けるドライバーの感覚を鈍らせないようにするために、そして若手の育成のために数戦(といってもかなりの回数)登場することになります。

登場するドライバーは以下の4組が予定されています。

 

クリス・ミーク選手/ポール・ネイグル選手

Kris Meeke(ドライバー)
Paul Nagle(コ・ドライバー)

スコットランド出身の伝説のラリードライバーであるコリン・マクレー氏を師に持つミーク選手は、優れた才能を持ちながらも苦しい道のりを歩んできました。資金繰りなど苦しみ限られた活動しかできないなか、コ・ドライバーのポール・ネイグル選手と組んだ国際大会での優勝をきっかけにMini(BMW)のチームからWRCに出場するチャンスを掴みましたがチームがすぐに撤退。そんな彼に手を差し伸べてくれたシトロエンチームの代表イブ・マトンさんに出会い、輝き始めます。

その後は2014年からはシトロエンのレギュラードライバーとしてフル参戦。速さはトップクラス、だけどクラッシュも多く一時期はチームとの関係も心配されましたが、2018年までの長期契約を受けシトロエン残留を決めました。

2016年シーズンはフル参戦ではありませんが、逆にプレッシャーから解放されたのかすでに2勝を挙げトップドライバーとして一目置かれる存在となりました。去年までのチーム運営が結果にこだわり過ぎていたので、ドライバーの能力を活かせなかったのでは?

2017年よりWRCに参戦するトヨタのオファーも断り、すでに来季を見据えた準備が進められています。来年の優勝候補として間違いなく名前が挙がる、優秀なベテランドライバーです。ちょっと皮肉っぽいことも言うけど気さくで明るいムードメーカー。

 

ステファン・ルフェーブル選手/ギャバン・モロー選手

Stéphane Lefebvre(ドライバー)
Gabin Moreau(コ・ドライバー)

もはや生ける伝説となったWRC9連覇のセバスチャン・ローブ選手のサポートを受け、急成長を続けたステファン・ルフェーブル選手はフランス期待の新星です。2014年にはWRCへの登竜門であるジュニアWRCのタイトルを奪取、2015年には早くもトップカテゴリのWRCにスポット参戦し、デビュー戦のドイツで早くも10位、最終戦のイギリスでも8位入賞と才能の片鱗を覗かせます。

そして2016年もシトロエンの育成プログラムの一環として数戦登場の予定。数々のドライバーとともに多くのレースを経験してきたギャバン・モロー選手との若手コンビで、本格的な挑戦となる来年に向けての基盤作りの年を迎えます。

残念ながらドイツでの大事故で今季中の復帰も微妙な感じですが、焦らずに完治して戻ってきてください。

 

ハリッド・アルカシミ選手/クリス・パターソン選手

Khalid Al Qassimi(ドライバー)
Chris Patterson(コ・ドライバー)

シトロエン・レーシングと関係の深いアブダビ・レーシングの若手育成プログラムのサポートを務めるアルカシミ選手。自身も43歳ながらハンドルを握る現役の一流ドライバーでもあります。主に中東、ヨーロッパでのラリーで活躍していますが、WRCでもスポット参戦するなど精力的な活動を続けています。

ラリードライバーの肩書きの一方で、アラブ首長国連邦の王族の一人でもあったりします。この人といい、プラダの御曹司ロレンツォ・ベルテッリ選手といい、スピードはお金持ちを惹きつける力があるんでしょうか。

根っからのスピード狂で、故郷のアブダビに帰ると1000馬力に改造したトヨタ・ライドクルーザーを乗り回すとか。

そして彼のコ・ドライバーは、2003年にWRC世界チャンピオンとなったペター・ソルベルグ選手のパートナーでもあったクリス・パターソン選手。2014年からタッグを組み、現在も活躍しています。まだまだイケる47歳!

 

クレイグ・ブリーン選手/スコット・マーティン選手

Craig Breen(ドライバー)
Scott Martin(コ・ドライバー)

ルフェーブル選手と同様に有望な若手としてチームに加わったクレイグ・ブリーン選手。WRCでの出走経験は少ないですが、他の国際レースでは十分な成績を残してきました。2012年、当時のコ・ドライバーであったギャレス・ロバート選手がレース中の事故で亡くなってしまうという近年では少なくなった悲劇を背負った人でもあります。

現在のコ・ドライバーは、ブリーン選手より一足先にWRCの世界に入ったスコット・マーティン選手。同僚のハリッド・アルカシミ選手と共に戦ったこともあり、多くの経験によってブリーン選手との未来を切り開いてもらいたいです。

今季はフィンランドで二人にとって初の表彰台を経験しました。ルフェーブル選手のケガによって出走のチャンスも手にし、今がアピールする絶好の機会。来季以降につなげてもらいたいですね。

 

おわりに

本格再参戦となる2017年に向けて、若手の育成を大胆に打ち出したアブダビ・トタル・ワールドラリーチーム。来年はもう一度新たにシトロエンの名をまとい、新しい風を吹かせて欲しいです。

でも一番元気なのはベテランのミーク選手だったりしますけどね。彼の走りは見ていると心配になるんですが、今では少なくなったドキドキさせてくれるスタイルなんです。

スポンサーリンク