F1やWRCなど、2016年以降のモータースポーツはどうなるのかを考えてみる

2016年1月2日

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なぜかうっかりハマってしまったWRC(世界ラリー選手権)のおかげで、他のモータースポーツにも少し興味が湧いてきました。浅い知識と単なる好奇心で、モータースポーツの今後と、これからの課題を考えてみます。

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日本から衰退していったモータースポーツ熱

何年か前まではF1(フォーミュラ1)のテレビ中継があって、僕の周囲でも見ている人が何人かいてよく話題になりました。昔はル・マン24時間耐久レースのライブ中継が他の番組の合間に流れる感じで放映されたり、WRCも一部のテレビ局で放送があったりしましたが、リーマンショックの頃に状況が一変します。トヨタ、スバルなど国際モータースポーツの第一線で活躍していた企業の撤退が相次ぎ、スポンサーを失ったテレビ番組は次々に消えて行きました。

現在もコンスタントに続いているのって、テレビ東京系の「GTプラス」くらいなもんでしょうか?F1はCS放送に移り、地上波ではたまにダイジェスト版が流れるくらい。あ、あと日本テレビ系の「MotoGP」ってのもありましたね。2輪のレースはあまり見たことないですけど、根強いファンがたくさんいるんだろうなぁ。新しいところではフォーミュラEもテレビ朝日系列で放映されていましたね。せめて盛り上がるまではこのまま続けてもらいたいです。

(追記)MotoGPはCS放送の日テレジータス(日テレG+)での放映となってしまったようです。地上波からモータースポーツ番組がどんどん消えていってしまいますね。

 

魅力を失ったトップカテゴリー

日本では目に触れることさえ少なくなったので人気が落ちていくのは理解できますが、国外でも同じ傾向があるようです。F1の場合は謎のレギュレーションで見た目も(アリクイとかブタ鼻とか最初は動物に似せるルールがあるのかと疑いました)エンジン音も台無しになってしまいましたし、資金の大きさイコール強さという図式に限りなく近づいているのも見ていて楽しくないですしね(もちろんみなさんすっごく努力していますが)。

WRCも世界で見れば人気のある方ではありますが、参戦メーカーもチームも少ないし盛り上がりは年々衰退しているようです。数年前はシトロエンとフォードしか走ってませんでしたし、今年もフル参戦するメーカーは3社だけ。

両方とも難解で厳しすぎる規定を緩和するなどで対応しようとしていますが、結果はすぐには出ませんし、過去のような盛り上がりを今年に期待するのは難しいでしょう。

 

新興勢力「フォーミュラE」にかかる期待

そんな中、アウディやジャガーなどメジャーなメーカーも続々参戦に動くレースがあります。それは2014年からスタートした「フォーミュラE」です。秋に開幕し、排気ガスが出ない利点を活かして主に市街地を中心に開催される特殊なレースで、今多くの企業やスポンサーから注目を集めています。

ドライバーも豪華で、アラン・プロストJr.選手、ネルソン・ピケJr選手、故アイルトン・セナさんの甥っ子、ブルーノ・セナ選手など往年のモータースポーツファンなら名前を聞いただけで涙を流すようなメンバーが集結。他にも元F1王者ジャック・ヴィルヌーヴ選手、ル・マン24時間耐久レースや日本のスーパーGTで優勝経験のあるロイック・デュバル選手、WRCでスバルのドライバーとしても活躍したステファン・サラザン選手など、多種多様な国際レース経験者が集まる舞台となっています。

まだチームもドライバーも手探りで挑む群雄割拠の時代。今後の電気自動車の未来を見据えて、誰もが歴史に名を残そうと動き出しています。

 

目を向けようとしない日本の自動車メーカー

日本の企業に目を向けると、ようやくモータースポーツを盛り上げようという気風は戻ってきたものの少し違和感を感じます。ホンダは2015年からF1に復帰、トヨタは2017年からWRCに復帰予定と嬉しいには嬉しいのですが、どうも過去の栄光に囚われているのではないかという気も。

正直今のホンダには代表となるクルマがありません。仮に今後F1で活躍できても、ファンは購入するクルマをイメージできないのではないかと思います。トヨタはせっかくプリウスに代表されるハイブリッド技術があるのに、今後盛り上がりが予想されるフォーミュラEに無関心というのはどうも納得がいきません。

盛り上がってから遅れて参戦する場合のハンデは計り知れないものがあるでしょうし、翳りの見え始めたレースだけではなく、もう少し未来の明るい方にも目を向けて欲しいところです。

 

市販車ベースのレースに頑張ってもらいたい

日本国内には「スーパーGT」というカテゴリーがあります。これは市販車をベースとした改造車(実際は外側が似てるだけで中身は別物だけど)による競技で、去年は1レースで約10万人を集客するなど現在の国内で最も人気があるモータースポーツです。世界に目を向けると、同じような市販車ベースの競技でWTCC(世界ツーリングカー選手権)というぶつかり合いが当たり前の激しいレースがあり(ホンダがシビックで参戦中)、ファンサービスにも力を入れて身近な競技として定着しつつあります。2014年から世界選手権になったWorldRX(世界ラリークロス選手権)も、1レースあたりの時間が短く、ファンにもわかりやすいシンプルなルールを導入して、注目を集めています。

F1のように純粋なスピードで世界最速を目指すのもいいんですが、もっと身近なクルマでのバトルの方が見る方には面白いような気がするんですよね。優勝したのが自分の家にある車種と同じだったら嬉しいし、レースでも速くて強いのクルマが登場すれば、次はあれを買おうかな?なんて思うでしょうし。

スーパーGTにはトヨタ、ホンダを始めニッサンやスバルなど日本の主要メーカーも多く参戦していますが、あくまでも国内向けのレース。今世界中から注目されているレースなので、日本生まれの国際レースを目指しているのかな?だったらいいんですけど、世界のレースに目を向けず国内で争っているだけならかなり心配です。

 

おわりに

何よりも根本的な問題は、クルマが必要ではなくなっていることなんでしょうね。スマホなどの通信費の方が今は重要ですし、終身雇用の形態も変わり非正規雇用も増え、ローンなんかも組みにくくなっているのも原因の一つでしょう。

思い切って毎月5,000円くらいで子機としてiPhoneが付いた(もちろんモバイル端末としても使える)クルマを売ったらどうでしょう。カルロス・ゴーンさん、お願いしますね。

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