【WRC2016】マシンとチーム紹介(フォルクスワーゲン編)

2016年1月11日

wrc

フォルクスワーゲン編

世界ラリー選手権(WRC)の2016年シーズンで使用されるマシンやチーム、選手の紹介です。個人的な思い入れも多分に含まれていますが、一緒にWRCを応援してくれる方に喜んでいただければと思います。

ここは現在の最強チーム、フォルクスワーゲンについての情報を載せています。他のチームも準備中です。

選手等の名称は基本的に「ラリープラス」さんに合わせています。

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フォルクスワーゲン ポロR WRC

Volkswagen Polo R WRC(マシンスペックはこちらです)

日本でもよく見かけるゴルフや、丸くてかわいいビートルなどでおなじみのフォルクスワーゲン。ポロはその2車種よりもひと回り小さい5ナンバー車で、女性にも取り回しやすいサイズです。そんなクルマをベースに17ヶ月にも及ぶ開発期間を経て2013年にデビューしたポロR WRCは参戦一年目から圧倒的な戦闘力を誇り、三年目となった昨年まで3年連続でのチャンピオンカーとなりました。

モデルチェンジはありませんが、2015年には改良型を投入し進化を継続、2016年モデルはカラーリングの一部変更と信頼性向上のためのアップデートが施されました。来年はレギュレーションの大幅変更のため、現行マシンは今年が見納め。デビューから4連覇で引退となれば無敵のWRカーとして歴史に名を刻むことになるでしょう。

このマシンを使用するのは以下の2チームです。

 

フォルクスワーゲン・モータースポーツ

Volkswagen Motorsport

ポロR WRCを開発したフォルクスワーゲン自身が運営するチームで、2013年のデビューイヤーからドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズのタイトル全てを独占し、常勝チームとして君臨しています。

だいたい参戦1年目ってマシントラブルや采配のミスなどが発生して大変なんですが、たっぷりと時間をかけた入念な準備によってこの偉業は達成されました。戦いが始まる前は謙遜した素振りを見せていましたが、絶対初年度から優勝狙ってたはず。これで2017年から参戦するトヨタにも強いプレッシャーを与えたことでしょう。

シーズン開幕前にチーム代表のヨースト・カピートさんの離脱がアナウンスされチーム存続も心配されましたが来年に向けての準備も公にされていることから、2017年以降も強豪として他チームの脅威となるでしょう。

ドライバー、コ・ドライバーは以下の2組になります。

 

セバスチャン・オジエ選手/ジュリアン・イングラシア選手

Sébastien Ogier(ドライバー)
Julien Ingrassia(コ・ドライバー)

数年前まではWRCにはセバスチャン・ローブ選手という伝説のドライバーがいました。そのおかげで同じ名前のオジエ選手は「第2のセバスチャン」なんて言われたりしていましたが、今のWRCでセバスチャンと言えばやっぱりこの人ですよね。

2012年にフォルクスワーゲンに加入、その年の選手権を捨ててまでポロR WRCの開発とチーム作りに専念し、2013年からのオジエ選手一強体制を築き上げました。勝利に対しての姿勢が尋常ではなく、その辺がWRCファンにとって好き嫌いが分かれるところではありますが、王者になるにはそれくらいの貪欲な精神が必要なのでしょう。あとセルフィー大好きな人です。

コ・ドライバーのジュリアン・イングラシア選手は、オジエ選手ともう10年近い長い付き合いとなります。オジエ選手との出会いによって彼の才能も開花。彼の正確無比なナビゲーションがあるからこそ、このペアはどんな危険なコースも安全に切り抜けられてきたんです。今年の目標は一つもミスしないことだそうです。去年は一つだけあったとか。完璧主義者。

2016年前半は開幕から2連勝と理想的なスタートを決めましたが、その後は6戦連続で優勝なし。2013年から2015年にかけて3戦以上続けて優勝を逃したことはありませんでしたので、これがどんなに異常なことなのかわかると思います。ただし表彰台とパワーステージで稼いだポイントによって選手権リードの座は守っていて、出走順によるタイムの影響が少ないアスファルトのラリーが続くシーズン後半の巻き返しが期待されます。子供が生まれてからまだ1勝もできてませんから、早く家族に優勝トロフィーをプレゼントしてあげてくださいね。

 

ヤリマティ・ラトバラ選手/ミーカ・アンティラ選手

Jari-Matti Latvala(ドライバー)
Miikka Anttila(コ・ドライバー)

2008年に22歳でのWRC優勝という最年少記録を達成したラトバラ選手。しかしその後は鋭い速さを持つものの、安定感を欠く走りのせいで、なかなか良い成績は残せませんでした。転機が訪れたのは2013年、長く関わってきたフォードチームを離れ、オジエ選手のいるフォルクスワーゲンへの移籍となりました。

「速いけど脆い」ドライビングスタイルは最近では変化しており、2015年は序盤に連続リタイヤがあったりしましたが、後半は比較的安定しオた走りでジエ選手に続き年間総合成績2位をキープ。プレッシャーに勝とうとして勝利宣言を掲げ、そのプレッシャーでミスをするような、そんなお茶目なところが応援したくなる理由でもあるんですけどね。

2016年も序盤でつまづき選手権での優勝は絶望的になってしまいました。アグレッシブなシーズン前半と、後半の落ち着きのあるスタイルが逆になればいいと思うのですが。来季のチーム残留も暗雲が漂い始めています。トヨタさんここに良いドライバーいますよ〜。

朝のリラックスタイムが大事だと気づいて自分のコーヒーブランドを作っちゃいました。情熱の向け先がちょっと違うような・・・。

勝負の前にはJMコーヒー。

 

フォルクスワーゲン・モータースポーツ2

Volkswagen Motorsport II

こちらもフォルクスワーゲンが運営するセカンドチーム。体制はメインチームとほぼ同じで、いつでも優勝できるだけの力を持っています。勝利へのプレッシャーが少ないせいもあり、ドライバーも伸び伸びと成長しているようですし、将来を見据える若手にとっては今一番目指したいポジションなのかもしれません。

 

アンドレアス・ミケルセン選手/アンダース・イェーガー選手

Andreas Mikkelsen(ドライバー)
Anders Jaeger(コ・ドライバー)

ヨーロッパでの戦いが中心だったラリーイベントIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)に参戦していたミケルセン選手は、そのIRC終了と時を同じくしてWRC参戦となった2013年にフォルクスワーゲンへと移籍し、今季で4年目となります。

とにかく安定した走りでスピードもあり、2015年から現在にかけての急成長でラトバラ選手以上の活躍を見せ表彰台の常連となりました。明るい性格で爽やかイケメンでドライバーとしても一流の仲間入り。今若手で一番ノッているドライバーです。

2016年は新しいコ・ドライバーのアンダース・イェーガー選手とのコンビで挑み、優勝1回、選手権でも2位と好位置につけています。不安定なラトバラ選手の代わりに昇格するとの噂もあり、未来の優勝候補のポジションを確実なものにしています。ただ調子に乗りすぎると走りが雑になるので落ち着いてください!

 

 

おわりに

今年はオジエ選手の苦戦(それでも誰よりも速い)、ラトバラ選手の不調(いつもどおり)、ミケルセン選手大活躍(想定以上)とチーム内での評価が去年までと変わってきました。

情報は今後もアップデートしていきます

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