青空文庫の小説をテキストマイニング【宮沢賢治:銀河鉄道の夜】

2015年12月8日

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久しぶりに青空文庫に載っている本を読みました。その名も「銀河鉄道の夜」。コミックやテレビアニメでおなじみの「銀河鉄道999」が生まれたきっかけの一つとも言われている名作です。童話ではありますが随分と深く重さのある内容だったので、前回の「我輩は猫である」に引き続きテキストマイニングしてみました。果たしてその結果は・・・?

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簡単にできるテキストマイニング

自分でやるのは大変なので、今回もテキストマイニング無料ツールを利用させていただきました。今は10万文字までと制限がかけられてしまいましたが、長編小説でもなければ大丈夫でしょう。

テキストマイニング 無料ツール by ユーザーローカル

 

作品情報

著者:宮沢賢治
タイトル:銀河鉄道の夜
文字数:約55,000字

 

あらすじ

主人公のジョバンニは貧しい家に生まれ、学校や仕事先でからかわれてばかり。母のお使いに出た夜に一人星空を見上げていると、いつの間にか銀河を駆ける汽車の中に座っており、隣には友人のカムパネルラがいたのでした。

 

分析結果は銀河のように

post-2013_01物語の中心人物であるジョバンニとカムパネルラを取り囲むように、彼らが出会った人たちや見たものが星々のように見事に散らばる結果になりました。

この理由は、銀河鉄道がどんどんと進んでいきながら出会いと別れを繰り返すので、記憶には印象的な場面であっても文章として登場する期間がみんな短いからではないかと思われます。

夏の星座に近づいたり遠ざかったりしながらジョバンニの視点で描かれる広大でロマンチックな宇宙の光景は、残念ながらテキストマイニングの結果には表現されていません。彼が見た景色は実際に読んだ人にしかわからないようになってます。

女の子たちとの出会いや、彼女たちが汽車に載っている理由などはっとさせられるような会話も全く現れていません。印象に残る部分と単なるデータとしての情報量はどうやら比例するものではないらしく、すごく違和感を感じます。

 

おわりに

童話とはいえ、目を閉じればくっきりと浮かんでくるほど幻想的でスケールの大きな描画。旅を終えた後にまっている驚きの結末。子供の頃に読んだ記憶がありましたが、こんなにも心に残るお話だとは予想していませんでした。

ひらがなや句読点が多くて文章は少し読みにくいのですが、ほんの1、2時間で読める短編の中には死生観にまで繋がる奥の深い物語が詰め込まれていて、人間に対する作者の純粋な気持ちが込められているような気がしました。

次回は未定ですが、またやってみようと思います。

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