Kindle Fireでcomicoというアプリを使ってみてマンガ業界の未来を憂う

2015年12月6日

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我が家にKindle Fireがやってきて、今何に一番活用しているかというと、comicoというアプリを入れてマンガを読むことだったりします。その独特の表現方法に驚きつつも、一抹の不安を心に抱いたのでした。

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comicoという革命的コミックアプリ

20151205_135305876_iOSKindle FIreといえばなんといっても書籍リーダーとしての機能が素晴らしいんですが、他にも活用方法がないものかと探していたらcomicoというアプリを見つけました。

早速ダウンロードして、とりあえず人気らしい「リライフ」のタイトルをポチッと。すると従来の横にページをめくるのではなく、ひたすら下に、ページという概念なしにスクロールしながら読むという斬新な構成。正直軽いカルチャーショックを受けつつもその世界にのめり込んでいきました。サクサク次へ、次へと読めちゃうもんだからやめられない止まらない。

(追記)残念ながらアプリの配信は終了しています。

 

マンガは紙という「枠」から抜け出した

マンガ雑誌、コミック本などたくさんの種類はあれど、今までは紙という侵すことのできない「枠」の中でしかマンガは生きることができませんでした。電子書籍になったところでデジタルデータの配信など物流には影響を与えたかもしれませんが、ページをめくって読むというスタイルは何も変わりませんでした。

でもcomicoのマンガはその「枠」を捨ててしまいました。やろうと思えばどこまでも下にストーリーを伸ばしていくことができるし、場面を切り替えたければ好きな場所で次の話にジャンプできる仕組みも持っています。大事なシーンの途中で紙面がいっぱいになってしまうこともありません。もうスクロールも面倒だなと思えば自動スクロールまでできちゃいます。布団の中から手を出さなくても読める!

今までの紙ネイティブのマンガとは違う、電子ネイティブのマンガが生まれ始めたんだなと思いました。

 

comicoのスタイルが得たもの、失ったもの

20151205_115144243_iOSどんどん下へスクロールしていく、独特のスタイルで読んでいて個人的に強く印象に残ったのは、間合いの取りやすさでした。時間の流れ、キャラクター同士の関係性、心の距離などが、コマとコマの間の距離から伝わってきました。

特に時間はわかりやすく、どれだけ刻が過ぎたのかがすぐに掴めます。それはひたすら過去から未来に流れ続ける時間と、下へ下へと流れていく物語に共通する、一方通行的な特性がそう思わせてくれるのかもしれません。

その代わり目が向かう方向はいつも同じになるので、コマ割りによって紙面上を飛び回るようなダイナミックなアクション性は失われてしまっているような感じがしました。でもこれだって今は下に向かうのが主流なだけであって、上下左右無限に移動できる電子書籍なら克服できてしまうのかも。

 

早くマンガ業界にも乗ってもらいたい

comicoは電子書籍生まれのマンガを紙として販売するという今までと逆の試みを始めています。これからは作品との出会いも電子から始まり、気に入って手元に置いておきたい場合は紙の本を買う時代になっていくのかもしれません。

もちろん今までの紙のマンガも好きです。ワンピースみたいに大ヒットしている作品もあります。同じような可能性が電子から生まれたマンガも持っているのだから、早く力を入れないとお宝を全て持って行かれてしまいますよ〜。

あと、電子ネイティブに合わせたマンガを描ける作者と対応できる編集者も必要になりますね。comicoに勝てるとしたら、1つの作品で紙と電子の両方に合わせられるような器用さが鍵になるのかもしれません。

 

おわりに

ただの素人から見ると、出版業界って電子書籍が普及すると印刷物が売れなくなるという危機感をまだ持っているのかなと思ってしまいます。でも紙を刷るためにコンテンツがあるんじゃなくて、面白いコンテンツを多くの人に届けたくて出版社は存在するんだから、ネットが普及して紙以外の媒体が増えたことで、じゃあそれを使ってもっと伝える幅を広げてみようって考えてもらいたいなって思います。

いや絶対これくらいのことは思ってるんだろうな。今は頑張って方向転換をしているはず!だから応援します。紙ネイティブも電子ネイティブの作品も。

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