日本ではあまり報道されないヨーロッパ難民問題を数字とグラフで見る

2015年11月27日

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近頃は街中でもUNHCRと書かれた旗を見かけるようになりました。もっと関心を持ってもらうためのアクションなんでしょうが、立ち止まる人はあんまり見なかったなぁ。こうやって記事を書くようになってみると、日本で得られる難民問題やシリア情勢についての情報って関心を持てるほど多くはないんだなって思います。

今回は難民問題についての状況を数字やグラフで見られるサイトをご紹介します。

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UNHCRの情報から状況を知る

Refugees/Migrants Emergency Response – Mediterranean

まず一目で深刻な状況が確認できるのが、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のグラフです。危険だと知っていても海を越えてヨーロッパに向かう人たちがどれくらいいるのか、刻一刻と増え続けるデータをほぼリアルタイムで更新しています。

11月27日でヨーロッパに渡った難民の数、86万人を超えています。最終的に100万人を超えるかもなんて予測してた人もいましたが、現実味を帯びてきました。

駐日事務所のサイトももっと情報出してほしいです。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

 

 

民間の情報も活躍!esriのインフォグラフィックス

Syria: Epicenter of a Deepening Refugee Crisis

ここはesriさんという民間会社の地理情報を使ったインフォグラフィックスにより、シリア問題を視覚化しているサイトです。現在一番大きな問題となっているシリアについて、強制的に住居を追われた人たち、そして難民となった人たちの人数や居場所を確認することができます。集計方法の違いなのかUNHCRのグラフとは数字に差がありますが、情報ソースを1箇所に頼りたくないのでこちらも参考にしています。

「Migration into Europe」というタグをクリックしてみると、なぜUNHCRのグラフにも陸路でのヨーロッパに渡った数字がないのかわかりました。陸続きのブルガリアへの道は閉鎖されているんです。

 

 

EU側の視点から難民受け入れ問題を捉えるeurostat

Asylum quarterly report

こちらはEUの各種統計情報を集めたサイトからの情報です。上記のリンク先で見られるのはEUに提出された難民申請の数です。なので数字自体は上の2つと異なるのですが、傾向としてはやはり去年よりも増え、今年の後半には更に急増しそうな見込みになっています。

申請ができたから一安心というわけではなく、認定されず国に返されてしまう人もいたりするのが難民受け入れ問題の難しさでもあります。

他にも年ごとの推移とかたくさんのデータがあるのですが、情報が膨大過ぎて欲しいものを見つけるのが難しいところが難点です。

 

 

BBCも時々まとめてくれます

Migrant crisis: Migration to Europe explained in graphics

BBCは国際ニュースに強いので、難民問題についてもいくつもの情報がアップされています。その中でも時々わかりやすい説明記事が出てくるのが嬉しい所。これだと英語をあんまり読まなくても理解できますからね。

難民の受け入れと支援に関して重要な役割を持つドイツについて、各地でどれくらいの難民を受け入れているのかという詳細データまで見ることができます。

最近はBBC日本語版サイトも登場しましたが、まだまだ情報が少ないです。頑張って!

 

おわりに

トルコとロシアの関係も悪化してますます混乱するシリア周辺の情勢。ISIS(イスラム国)という共通の敵がありながら、ロシアはシリア独裁政権を続けるアサド大統領を支援し、一方トルコは民主化を目指す反体制派を支持している(もちろんアメリカもこっち側)ことからややこしいことになっています。こういう関係がシリアの内戦を長引かせている原因にもなっているようです。

可哀想だから受け入れようとか難民こっち来んな!とかそういう感情的なものではなくて、もしかしたら戦争と同じくらい僕たちにとっても深刻なものなのかもしれないな、と冷静に考えるきっかけになればいいなと思っています。

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