映画からリーダーシップとは何かを考えてみる(その2)

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お盆休み中に開催された「人生を面白くする映画を見て語ろう会」というイベントに参加し、映画からリーダーシップの姿を考えてみよう、という内容で盛り上がりました。前回の「マッドマック 怒りのデスロード」を題材にしたこちらの記事に続き、今度は「スパルタカス」という映画をテーマに、リーダーシップ像を考えてみたいと思います。

 

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「スパルタカス」から考えるリーダーシップの姿

この映画はローマ帝国が繁栄を極めていた時代が舞台です。後にローマの英雄となるジュリアス・シーザーが台頭する少し前、奴隷の子として生まれ、剣闘士として殺し合いで生きるしかなかった一人の男が反旗を翻し、仲間たちと共に自由を求めて戦いを始めます。

1960年に制作されたこの映画は「2001年宇宙の旅」などでもおなじみの巨匠スタンリー・キューブリックさんが監督を努め、革命をテーマとした内容やCGもない時代に撮られた壮大な戦闘シーンなど評価も高く、アカデミー賞を受賞するなど名作として今に語られる作品となりました。

監督や脚本家の交代劇など様々な問題に見舞われ、制作は困難を極めたようですが、主演でもあり制作総指揮を務めたカーク・ダグラスさんの尽力によって無事世にでることとなりました。映画を完成させること、それこそリーダーシップあってのことだと思います。

本作には以下の屈強なリーダー2名が登場し、多くの人々を指揮します。そのスタイルが見事なまでに正反対で、作中でも戦いが始まる前に兵を鼓舞するシーンが交互に映されて両者の違いをはっきりと感じ取ることができます。

  • スパルタカス(主人公。1人の奴隷から英雄になった人)
  • クラッサス(スパルタカスと対になるローマ帝国の優れた指揮者)

スパルタカス(反骨精神の塊)

sukarutakasu奴隷の子として生まれ、その強靭な体を見込まれ剣闘士としてスカウトされます。育成場で出会って恋をした女性を奪われたことで怒り爆発、仲間たちと反乱を起こすけっかけとなります。この辺りまではあまり強そうでもないのですが、同じ奴隷たちを集めていく中で頭角を現していきます。映画を観ていると本人の強さよりも一人一人を大事にし、適材適所の人員配置を意識しているなど、人間性溢れる彼にみんなが魅せられ従うという温かいリーダーシップの姿が見てとれました。

最終的にローマとの戦いに敗れ彼らの夢は絶たれてしまうのですが、奴隷だった人たちが彼の元に集まり、徐々に人間らしい充実した毎日を送れるようになって美しい笑顔を見せるのが実に印象的でした。夢は一瞬であったかもしれないけれど、それは無駄ではなかったのだという思いが伝わってきました。

敗残兵を集めて、この中にスパルタカスがいたら差し出せ!って言われても、そこにいる全員が「オレがスパルタカスだ!」って叫ぶんですよ。彼のためなら死ねるってことですよ。スパルタカスが持っていたのはリーダーシップ以上の親心みたいなものだったのかもしれませんね。

 

クラッサス(政治的野心家)

kurasasuこちらは真逆の性格、兵のことなんか別になんとも思ってないんです。政治でも戦でも勝つためならなんでもする性格。冷酷ですが、勝利者こそが正義という考えであれば彼に従うことも正義となるのでしょう。考え方も少し堅物で、最初は奴隷にそんな反乱を起こせるわけがない、ヤツは本当は貴族なのではないか?なんて考えたりします。本当に奴隷だと知ると、自分の理解を超えた事実に混乱し恐怖さえ覚えます。スパルタカスの奥さんを自分のものにしようとするのも、愛だからではなくて怖いものを征服しようとする気持ちの表れだったのでしょうか。

でも彼は彼なりに、腐敗するローマ帝国をなんとかせねばという信念を持っています。だから奴隷との戦いなんてあってはならないことだと全力で潰しにかかります。手にした権力は惜しみなく有効に利用して自分の有利な方向に進める実務能力もあります。ちょっと歪んだ性格だけど有能なビジネスマンという感じでしょうか。個々の部下とは直接関わり合いがないけれど組織を束ねる力があって結果を出せば、なんかアイツ嫌な感じだな〜と思われても従わざるを得ないリーダーシップって、個人的には大企業とかにありそうなイメージです。

 

おわりに

リーダーシップってなんだろうって、社会人になってそこそこ時間が経って多くの人と接していると、誰しもが考えることだと思います。でも自己啓発本とかを読んでも想像しにくかったり、そんなスーパーマンになんて到底なれないよと諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな時は悩んでいることをテーマに挙げて映画を観てみるのはどうでしょう。尊敬する人の人生とか憧れる人が苦悩する姿とか、文章では伝わりにくい具体的なイメージが受け取れるかもしれませんよ。

好きな映画は観てるだけでも楽しいですし、楽しむのが一番大事なことです。でもたまにはテーマで絞ってみたり、普段ならあえて選択しないようなチョイスに挑戦してみるのも、自分でも知らなかった映画の面白さを発見できるきっかけになる可能性があります。そうして得たワクワクを誰かと共有してみたいなぁと思ったら、映画ファンが集まる交流イベントで話してみるのも現代らしい新しい楽しみ方なのかなと思います。興味があったらぜひ参加してみてくださいね。そしていつかお会いして一緒にお話をしましょう。

 

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