WRCニュースサマリー(08/14)

f_f_traffic_14_s128_f_traffic_14_2bg

次戦ラリードイツの開催まであと1週間を切りました。チャンピオンシップ争いはここでセバスチャン・オジェ選手に決定してしまう可能性があり、ほぼ規定路線。しかし、来季に向けた他のチームの動向がにわかに慌ただしくなってきています。今回もwrc.comよりいくつかの記事を抜粋してお届けします。

 

より良い条件を求めて戦うよ

Østberg seeks greater commitment

2014年よりシトロエンチームに在籍するマッズ・オストベルグ選手。クレバーな走りで毎回上位の成績を残してはいますが強敵フォルクスワーゲンに未だ敵わず、ドライバーの契約も1年ごとの更新と、腰を落ち着けて戦いを挑むには中途半端な状態が続いています。

「まぁ、このチームに加入してからずっとこの状態が続いているよ。僕としては好きじゃないスタイルだけど、現状はそういうことだ。いつももっと良くしたいとは思っているけどね」

不振に苦しむシトロエンチームとしても来季ドライバーの選定は重要事項です。現在のドライバー、オストベルグ選手とクリス・ミーク選手はフィンランド、ドイツ、オーストラリアの3つのレースで評価されることになっており、結果によっては今年一杯で契約打ち切りの可能性もあるようです。

「フィンランドでは3位でフィニッシュできて、まぁ良い結果になったよ。その前のポーランドとは違って事前にテストできたのも良かったね。トップレベルのチームとしてライバルたちと戦うのに事前のテスト走行をしないなんて大丈夫だろうかって気持ちになったよ」

どうやらチームのオーダーに対しても多少の不満を滲ませるオストベルグ選手。ようやく手にした念願のトップチーム加入でしたが、チーム移籍の可能性もありそうです。

 

 

ドイツ?どんな感じだったっけ?

Tänak unsure about German pace

フォードの暴れん坊、オット・タナク選手。次のドイツでの戦いは、実はとっても久しぶりのターマック(アスファルトで舗装された地面)走行なのです。

「なんて言っていいのかわからないね。僕がWRCカーで最後にアスファルトを走ったのは2012年の終わりだ。正直どんな感じだったか思い出せないんだ。早くドイツに言って初日からステージタイムを確認したいよ」

新しくなったフォードのクルマでは、チームメイトのエルフィン・エバンス選手も同様に初めての経験となります。イタリアではテストしたことがあるものの、現地ドイツで練習できるのはレース前の短い時間しかありません。

とはいえタナク選手、SWRC(WRCの下位カテゴリー)ではドイツのアスファルトコースで優勝経験もあり、決して苦手ではありません。しっかり舗装されているコースではスピードも出せるので、現在ノリノリの飛ばし屋タナク選手には丁度いいかもしれません。

 

 

あの栄光を再び

Hyundai returns to scene of historic 1-2

ヒュンダイは韓国のメーカーですが、WRCチームの本拠地はドイツ。ということで次戦のラリードイツはホームコースでもあります。そして、去年は誰も予想しなかった1-2フィニッシュを決めた栄光の場所でもあります。

今年はそのドライバー、ティエリー・ヌービル選手とダニ・ソルド選手、それに加えてセカンドチーム(1チーム2台体制で、ヒュンダイは2チームを管理下に置いています)のハイデン・パドン選手とケビン・アブリング選手が参戦します。マニファクチャラーズランキングでもシトロエンに2ポイント差まで迫っており、ここで一気にフォルクスワーゲンに次ぐ2位の座をダッシュしたいところなのでしょう。

チームのエースドライバーであるヌービル選手にとっては更に嬉しいことに、ラリー開催地は彼の故郷ベルギーの近く。しかも弟さんも未来のトップドライバーを目指して同時開催されるオペル・ラリー・カップという選手権にエントリーしています。これはいいとこ見せなきゃなりませんね。

「去年のドイツラリーは本当にいい思い出になったよ。チームにとって初めての優勝だったし、WRCに参戦して間もない僕らにとってとても大きな偉業だった。まさか最初のシーズンであんな結果を出せるなんて予想もしていなかったよ。今年も去年同様、速さと自信を持って戦いに挑みたいね」

去年はフォルクスワーゲン勢の自滅という幸運にも助けられましたが、今年は自力で勝ちに行こうとしているようです。キュウリのようにクールな男という変な異名を持つヌービルさん。2連覇となるでしょうか。